"子供の遊び"という印象が強い「塗り絵」ですが、最近では大人が楽しむための塗り絵が世界中で大ブーム。日本では特に女性に人気で、書店に足を運ぶと花や美しい風景、かわいらしい模様などといった様々な絵柄の「大人の塗り絵」が並んでいます。
「リラックス効果がある」「ストレス解消になる」とも言われる「大人の塗り絵」は、日々バリバリと仕事をこなすビジネスパーソンにもおすすめ。仕事に行き詰まりを感じたり、なかなか作業がはかどらなかったりするときは、無理やりパソコンに向かっていても一向に集中できないものです。そんなときにこそ、「大人の塗り絵」で息抜きをしてみませんか?
というわけで実際に「大人の塗り絵」を体験!
今回は、ふだん編集者として働いている立花さん(24歳女性)と筆者(29歳女性)で、実際に「大人の塗り絵」を楽しんでみることに!
長時間パソコンに向かいながら多忙な日々を送っている立花さん、「塗り絵なんてすごく久しぶり! 小さいころ以来です」とのこと。筆者も昔は塗り絵が大好きでしたが、大人になってからは全くやっていないので、本当に久しぶりの塗り絵です。
まずは書店で気に入った絵柄の「大人の塗り絵」を入手。今回は季節の花々が美しい『やさしい大人の塗り絵 いきいきと咲く花編』(丹羽聡子著/河出書房新社/950円+税)を選びました。
続いて画材を用意します。今回使うのは懐かしさを感じる「クーピーペンシル」。「子供のころに使った!」という人も多いのではないでしょうか。水彩絵の具などよりも気軽につかえて準備や後片付けも楽なので、隙間時間に塗り絵をしたいときにもぴったり。全体が芯にもかかわらず、使っても手が全く汚れないところもうれしいポイントです。
今回使用する「クーピーペンシル 60色(缶入り)」はスタンダードなカラーはもちろんのこと「大人の塗り絵」にぴったりの淡い色、金や銀、ネオンカラーもそろった充実のセットです。
道具がそろったら塗り絵スタート
本から好きな絵柄を切り離したら、塗り絵スタート! 「大人の塗り絵」は子供用と違って絵柄が複雑だったり、主線が細く繊細だったりするのが特徴。立花さんは季節に合わせた「紅葉」、筆者は華やかな「ダリア」を選びました。
塗り始めこそ「どうしよう……何色で塗ろう……」と戸惑っていた立花さん。ですが、60色の色とりどりのクーピーペンシルを眺めているうちにイメージが湧いてきた様子。
色を薄く塗って重ねたり、濃い部分をつくってアクセントにしたり。クーピーペンシルは消しゴムで消すこともできるので、ハイライトを作ることも。「何だかついつい没頭しちゃいますね」と立花さん。
30分ほどたつと、少しずつ線画だけだった塗り絵が色づいてきました。
「塗り絵をしていると無心になれますね。没頭することで頭の中がクリアになって、整理されていく感じがします」と立花さんが話すように、実は塗り絵には集中力を高める効果や、脳を活性化させる効果もあるのだそう。
「ふだんパソコンばかり見ているからこそ、こういう時間が大切なのかも。単純に夢中になれて楽しいし、癒やされるから、いい気分転換になりそうです」(立花さん)
塗り絵を楽しむことで、童心に返って夢中になれるのはもちろんのこと、仕事にもいい影響が出そうな予感……?
塗り終わった感想は?
約1時間半で、2人ともほぼ完成! 確かに塗り絵をし終わったあとは何だかすっきりした気分! ずっとパソコンを見続けていて疲れていた目も、心なしか視界がクリアになったような気がします。
今回は1時間半しっかりとまとまった時間をとって塗り絵をしましたが、例えば毎日の昼休みに10分だけ塗り絵の時間を作るなど、空き時間に少しずつ進めるのもよさそうですね。
「センスがあまりない」「絵を描くのは苦手」という人でも、塗り絵なら気軽に挑戦できますし、塗っているうちに楽しくなってくるもの。「やさしい大人の塗り絵」シリーズには見本として使えるカラー図版も付いているので、色選びに自信がない方はそれをお手本にするといいでしょう。
出来上がった塗り絵をオフィスの壁に飾って満足そうな立花さん。どうでしたか? 癒やされましたか?
「はい、すごく! ふだんこんなにたくさんの色に触れることはなかなかないし、実際自分の手を動かして作業することがいい気分転換になりました。ふだんパソコンで仕事をしているからなおさらなのかも。仕事に行き詰まったらまたやりたいですね(笑)。もっと大勢でわいわいいいながらやるのも楽しそうです」(立花さん)
確かに、「大人の塗り絵」には癒やし効果がある模様! オフィスの片隅に塗り絵セットを常備しておいて、たまにみんなで塗り絵をする……何ていう会社もいいかもしれませんね。
【今回紹介した文房具】
河出書房新社「やさしい大人の塗り絵 いきいきと咲く花編」
サクラクレパス「クーピーペンシル60色(缶入り)」
※「クーピー」「クーピーペンシル」はサクラクレパスの登録商標です。
まき(福島槙子)
文房具の魅力を発信するウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長。文具プランナーとして文房具の情報を発信しています。その人その人にぴったりの文房具を見つけるお手伝いや、日々の生活に役立つ文房具、主婦目線での文房具の使い方をご提案。レディのための文具ユニット「文具lady.」としても活動中。