キリンビールは10月5日、全国の47都道府県ごとに味の違いや個性を楽しめる「47都道府県の一番搾り」を、2016年の春から夏にかけて順次発売することを発表した。同社によると、ビール業界における特定銘柄での取り組みとして日本初の試みとなる。
47都道府県の一番搾りは、「地元の誇りを、おいしさに変えて」をスローガンとした特別な「一番搾り」。
同社の全国9工場の醸造長と全国の支社長が、地域の食、文化、情報などに精通している消費者とともに商品コンセプトやその楽しみ方などの共創活動を実施。一番搾り麦汁のみを使った「一番搾り製法」は守りつつ、47都道府県それぞれの消費者の要望に応えた商品開発を行う。
今年5月に発売した全国の9工場ごとに味の違う「一番搾り"地元うまれシリーズ"」第1弾は、当初予定の約3倍を販売するなど好評を得た。12月1日に発売する第2弾も、9月末までの受注状況で当初予定を上回る見込みという。
布施孝之代表取締役社長は、「ビール市場の消耗戦から脱却する大きなチャレンジ」と話した。