帝国データバンクは24日、「大学に求める教育分野に対する企業の意識調査」の結果を発表した。期間は、8月18日~8月31日。対象は、全国の企業1万833社。

業務遂行時、文系・理系で違いを求めないが49.5%

自社の業務遂行にあたり、文系と理系の出身者で求めることに違いがあるかどうかを聞いたところ、「ない」が49.5%で最多となった。以降、「ある」(29.2%)、「分からない」(14.2%)、「大卒社員はいない」(7.1%)と続いた。

「自社の業務遂行にあたり、文系と理系で求めることに違いはあるか」

「ある」と回答した企業を業界別にみると、1位は「製造」(42.8%)だった。次いで、2位「建設」(39.0%)、3位「サービス」(27.4%)となった。

「文系と理系出身者に求めることに違いが『ある』割合」(業界・従業員数別)

従業員数別では、「301~1,000人」の企業が最多となった。以降、「101~300人」(40.7%)、「51~100人」(35.4%)が上位にあがった。

大学で学ぶ・教えることが重要な分野を聞くと、「自社の成長」を考える際に重要と考える勉強の分野の1位は「工学系統」(45.7%)だった。2位「経済・経営・商学系統」(43.7%)、3位「理学系統」(28.5%)となった。

「大学で学ぶ・教えることが重要な分野」(複数回答)

「日本経済の成長」のために学ぶべき分野としては、最多が「経済・経営・商学系統」(64.5%)だった。以降、「工学系統」(63.0%)、「農林水産系統」(56.8%)が上位となった。

「社会の発展」については、「医・歯・薬学系統」(63.3%)が1位。次いで、「看護・保健学系統」(63.2%)、「教員養成・教育学系統」(61.9%)という結果となった。