フォルクスワーゲン グループ ジャパンは7人乗りの大型ミニバン「シャラン」を4年ぶりにモデルチェンジし、全国のフォルクスワーゲン正規販売店で発売する。エントリーモデルを設定し、戦略価格を打ち出したのが大きな特徴となる。
「シャラン」は大人7人がゆったり乗れる大型ミニバン。今回のモデルチェンジで、従来の「コンフォートライン」「ハイライン」に加え、エントリーモデルの「トレンドライン」が新たに設定された。このモデルでは戦略価格を導入し、より「身近な輸入ミニバン」として人気拡大を狙う。
フルモデルチェンジの内容は、安全性の強化が大きなポイントに。プリクラッシュブレーキシステム「フロントアシスト」とポストコリジョンブレーキシステムを全車に標準装備とした。「フロントアシスト」はミリ波レーダーで前方を監視、先行車との衝突の危険を警告する。ドライバーが回避操作をしない場合は、システムが自動的にブレーキをかけて、万が一の衝突による被害を軽減、回避する。
ポストコリジョンブレーキシステムは、衝突や追突の際、システムが自動的にブレーキをかけ、残存する慣性エネルギーを大幅に減少させて二次被害を軽減する。他にもさまざまな安全装備などをオプション設定しており、「ハイライン」にフォルクスワーゲン初の後席一体型チャイルドシート「インテグレーテッドチャイルドシート」も装備できる。エンジンは1.4リットルのTSIエンジンで、最大トルクが10Nm強化され、250Nmに。同時にJC08モード燃費13.5km/リットルから15.0km/リットルへ向上している。
価格は、「シャラン TSI ハイライン」が463万円、「シャラン TSI コンフォートライン」が394万円(税込)、新たに追加された「シャラン TSI トレンドライン」が360万円となっている(価格はすべて税込)。