沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡本部町)は8月31日まで、同館「サンゴ礁への旅個水槽」にて、国内初となる「ユウモドロベラ」の展示を行っている。

国内初展示となる「ユウモドロベラ(メス)」

謎だった「ユウモドロベラ」のメスの姿が明らかに。

「ユウモドロベラ」(学名:Choerodon margaritiferus)は、これまでにフィリピンやインドネシアおよび台湾からのみ報告されていたが、一般財団法人 沖縄美ら島財団の調査により、2015年7月、沖縄本島北部海域にも生息していることが明らかになった。また、本種はこれまでオスしか知られておらず、メスの姿は謎だったが、メスの形態的特徴について今回初めて明らかとなったという。

展示個体は、メス2個体(全長約10cm)。本種はオス・メスとも赤みがかった体色をしているが、メスは体の中心と尾びれの後縁に鮮やかな赤色のラインが見られる。今回は1928年に新種として発表されて以来、長い間謎であったメスの姿を観覧できる、貴重な機会となる。

展示期間は、8月16日~末まで(予定)。生物の状況により期間前に展示を終了することがある。場所は、同館「サンゴ礁への旅個水槽」。