葛西臨海水族園では、「ユウゼン」の生態について調査・研究を行っている。

ユウゼンのペアと観察者

友禅染を連想させる「和」の魚

「ユウゼン」は、おもに八丈島以南の伊豆諸島と小笠原諸島に生息する魚で、チョウチョウウオ科に属する日本の固有種。その色合いは友禅染を連想させる。

葛西臨海水族園の取り組み

葛西臨海水族園では「ユウゼン」を展示する他、2012年度からフィールドでユウゼンの生態について調査・研究を行っている。 調査項目の一つ「繁殖生態」では、生物がいつ、どのように繁殖をするのかということを観察しており、「ユウゼン」の属するチョウチョウウオ科魚類での研究結果は、まだ少ない。

環境調査中

7月初旬には穏やかな海況の中、ユウゼンのペアが日中どのエリアを行動しているのかを調べる追跡観察や、行動エリア内の地形や環境について、小笠原諸島兄島で調査が行われた。 同園での研究結果では、「ユウゼン」はペアで行動することが多く一夫一妻ではないかと考えられているが、その真相は未だ謎に包まれたままだ。