フルキャストホールディングスは2日、同社登録スタッフを対象に実施した「マイナンバー制度」に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、マイナンバー制度に「不安を感じる」と答えた人は9割近い88.6%に上った。
不正利用や情報漏えい、国の一元管理による監視を懸念
マイナンバー制度を知っていたかと尋ねたところ、「知っていた」は57.8%、「聞いたことがある」は26.5%で、認知度は84.3%。制度について詳しく知る機会や方法を「取得したい」と考えている人は64.5%となった。
日本年金機構の情報漏えいのニュースを見て、制度に「不安を感じる」と答えた人は88.6%。具体的には、「不正利用による被害」が41.3%、「個人情報漏えいによるプライバシー侵害」が29.2%、「国の一元管理による監視、監督」が20.1%と続いた。
政府に求める対応策としては、「いつ、誰が、なぜ使用したのかを確認できる仕組みの強化」が27.5%、「いつ、誰がどのように使うかの法令制限」が18.9%と、利用目的を明らかにすることを46.4%の人が望んでいた。
制度に期待することとしては、「社会保障や税、災害対策などの手続きに対する利便性、効率性の向上」が36.9%、「不正利用者の特定など」が18.1%、「年金手帳や健康保険証などをまとめたい」が16.5%などとなった。
調査期間は2015年6月12~18日、調査方法はインターネット、有効回答は10~70代の個人4,469人。