あきんどスシローは6月19日、回転すし店「スシロー」の新業態「ツマミグイ」を東京都・赤坂見附にオープンした。今年1月に開店した中目黒店に続く、2号店。「すしの時間を新しく。」がコンセプトの同店では、どのようなメニューが展開されるのだろうか。オープン前の内覧会で確かめてきた。

「ツマミグイ赤坂見附店」

"大人のダイニング"を意識

ツマミグイは、素材とおいしさにこだわったすしをはじめとする多彩なメニューを、今までにないスタイルで提供するスシダイニング。店内のデザインはスシローとは異なり、"大人のダイニング"を意識したものになっていた。

ゆっくりとした時間を意識した店内

店長の山本雄二さんにお店のデザインについて聞いてみると、「赤坂見附はビジネス街ですので、OLの方々がメインのお客様です。店内のデザインは、仕事終わりにおいしいすしとお酒をゆっくりと楽しめるようにしました。内装からはスシローのイメージはないかもしれないですね」とのこと。

オープンに関しては、「お客様にすしの新しい食べ方を提案していきたいです。ロールすしや手まりすし、自分で作る手摘みすしなど、回転ずしではあまり見ないものを多くとりそろえています。それでも伝統を意識したすしスタイルの提供を忘れないようにしたいです。赤坂見附で一番愛される店になれるよう、明るく元気に頑張ります」と意気込んだ。

「ツマミグイ赤坂見附店」店長の山本雄二さん

お酒によく合う"ツマミグイ"すしを考案

メニューは、「お酒と一緒に楽しめるように考案しました」と同店料理長の永井抄一郎さん。女性がターゲットなので、彩り豊かで"ツマミグイ"しやすいようにつくられているそうだ。

同店限定メニューは、「レッドヒルロール」(980円)、「ロブスターすし」(980円)、特製カクテル「Akane坂」(700円)の3品。オープンから8月31日までの期間限定で提供される。どれも赤坂をイメージした商品になっており、見た目も赤い。

「レッドヒルロール」(980円)

「ロブスターすし」(980円)

特製カクテル「Akane坂」(700円)

中でもロブスターすしは、お皿にロブスターが丸ごと乗っているので迫力満点だ。肉厚もあり、ソテーされたいい香りがする。

「ロブスターすし」はレモンを絞ってさっぱりと

「ツマミまかせコース」(1人3,800円/2人~)という、赤坂見附店のために考案された5品のコースもある。

「前菜ツマミグイ」は、A、B、Cセットの3種類を用意。ローストビーフや自家製ピクルスなどの前菜から、お酒が進んでしまうメニューをそのときの気分に合わせて選ぶことができる。旬の魚を目利きが選んだ「厳選鮮魚のカルパッチョ」の後には、「ツマミ串」が登場。ツマミ串は、つぶ貝やえび、牛タンや厚切りベーコンなどを豪快に串に刺したグリル料理だ。

「ツマミ串」(写真はコース提供時)

4品目は、自分でお好みのすしネタを選んですしを作る「手摘みすし」。5品目が「おすし6貫盛り(にぎりすし3貫、てまりすし1貫、一寸ロール2貫、〆のお味噌汁)」となっている。コース料金に500円足せばスイーツと、コーヒーか紅茶が追加可能。

「手摘みすし」の具材の彩りも鮮やか

「てまりすし」は見た目がかわいい

「にぎりすし」は季節によってネタが変わる

コース料理以外にアラカルトも充実している。「ぷりぷり天然えびのアヒージョ」(780円)や「ひと匙のごほうび」(1,800円)などをつまみながらちょっと一杯、というのもいいだろう。

「ひと匙のごほうび」(1,800円)

ドリンクは、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」(700円)やビアカクテル「レモンビア」(500円)、「角ハイボール」(450円)、各種カクテルなど30種類以上を用意。ワインや日本酒も、料理長がメニューに合うように選んだものを取りそろえている。

メニューやお店の雰囲気は高級店のイメージなのに、価格を見るとさほど高くはない。その理由を店長の山本さんに聞くと、「メニューの質は高いと思います。それでもスシローが持つ独自のルートで安くいい物が仕入れられるので、気軽に楽しめる価格帯に抑えることができました」という。

ツマミグイは今後、ビジネスマンの多い都市部を中心に展開していくとのこと。すでに今夏には新橋に3号店のオープンを予定している。

※価格は全て税別