神戸市立王子動物園では4月8日、アムールヒョウの赤ちゃんが誕生した。
19年ぶりにアムールヒョウの赤ちゃん誕生
父親「アムロ」と母親「ポン」の間に、初めての赤ちゃんとして2頭が誕生。2頭ともメスで、残念ながら1頭は4月14日に死亡したが、もう1頭は母親の「ポン」が育児を行い順調に成長している。4月27日時点で、体長:約30cm、体重:約940g。同園のアムールヒョウの繁殖は、1996年8月30日にメス2頭が誕生して以来、19年ぶりとなる。
アムールヒョウは、密猟や森林伐採により個体数が減少し、絶滅の危機に瀕しており、野生下の生息数は極東ロシアで50頭余りが確認されているだけとなる。IUCNレッドリストによる分類は、ごく近い将来絶滅の危険性が極めて高いとされる「絶滅危惧ⅠA類(CR)」。2014年12月31日時点での国内のアムールヒョウ飼育状況は、5園館11頭(オス6頭、メス5頭)となっている。
なお、「ポン」が育児に専念できるよう、当分の間は母子ともに非公開となる。