JR北海道はこのほど、同社ウェブサイトにて北海道新幹線H5系が新青森駅に初めて入線した5月24日の様子を公開した。
2015年度末の開業に向けた走行試験はこれまで、新函館北斗~奥津軽いまべつ間で行われてきたが、5月24日に初めて奥津軽いまべつ~新青森間でも走行試験を実施。午前1時21分に奥津軽いまべつ駅を出発したH5系は、試験走行区間38.5kmを約2時間かけて走行し、3時20分に新青森駅12番ホームにゆっくりと入線したという。
ホームでは歓迎の横断幕を掲げた地元の自治体関係者ら約30名がH5系を出迎え、到着とともに大きな拍手が起きた。続いて青森市長の鹿内博氏が、鉄道・運輸機構青森新幹線建設局長の梅田雅司氏へ花束を贈呈。H5系は新青森駅に約30分間停車し、青森車両基地へ向けて出発したという。
今後はH5系に加え、新幹線電気・軌道総合検測車「East i」(イースト・アイ)による走行試験も始まる予定。段階的に速度を上げていき、走行試験が終了する7月30日までには最高時速260kmでの走行を開始する。