体感型動物園iZoo(静岡県賀茂郡)ではこのほど、国指定天然記念物のリュウキュウヤマガメの飼育展示を開始した。

リュウキュウヤマガメ

絶滅の危険も

リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)は、環境省のレッドリストでも絶滅危惧IB類に登録されている陸棲のカメで、沖縄県にのみ分布している。近年では違法に海外に持ち出されるケースも見られるなど、絶滅が危惧されている。

同施設では、文化庁長官より4月17日付けでリュウキュウヤマガメの移動・飼育の許可が下り、種の保存を目的とした飼育・展示を開始した。天然記念物に対する啓蒙とカメの保全を訴えていく機会ととらえ、繁殖を試みるという。

リュウキュウヤマガメは、屋外展示場で飼育する。直接触れることはできないが、自然に近い状態にレイアウトされた空間の中で実物を見ることができる。