日本フードサービス協会は25日、2015年4月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、4月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比2.7%減となり、2カ月連続で前年を下回った。

客数は同5.3%減と15カ月連続のマイナス。客単価は同2.7%増と24カ月連続のプラス。4月は、天候不順が続いた前半は客足に影響が出たものの、後半は天候が回復し、需要は回復基調となった。しかし、ファーストフード洋風で売上の低迷が続き、全体では減少した。

2015年4月度全店データ(出典:日本フードサービス協会Webサイト)

業態別に見ると、ファーストフードの全体売上高は同7.3%減と、5カ月連続のマイナス。うち洋風の売上は異物混入問題の影響が残り、同15.5%減と落ち込みが続いた。全体の客数は同8.4%減、客単価は同1.2%増となった。

ファミリーレストランの全体売上高は同3.2%増と、24カ月連続のプラス。客数は同0.1%減、客単価は同3.2%増。営業時間短縮などで中華の客数が前年を下回った以外は、全業種で客数・客単価・売上が前年を上回った。

パブ・居酒屋の全体売上高は同6.3%減と、2カ月連続のマイナス。客数は同6.0%減、客単価は同0.3%減となった。

ディナーレストランの売上高は同4.6%増と、14カ月連続のプラス。客数は同1.4%増、客単価は同3.1%増となった。

喫茶の売上高は同1.8%増と、8カ月連続のプラス。客数は同0.3%減、客単価は同2.1%増となった。