森永製菓はこのほど、東京工科大学 前田憲寿教授(医学博士)と共同で行った研究により、酒粕と米麹を使用した甘酒の飲用が、目の下のクマの改善に効果があることを明らかにした。
同社は、甘酒が持つ健康効果に関する研究を進めている。これまでの研究では、甘酒には暑さからのストレスの回復を早める効果があることがわかっていたが、今回は「目の下のクマ」や「髪のツヤ」などの美容効果について検証。40~60代の便秘気味で肌荒れが気になる女性17名を対象に効果試験を実施した。
私見では対象者を2群に分け、一方には「酒粕、米麹入りの甘酒」(甘酒群)、もう一方には「酒粕・米麹なしの甘酒風味の飲料(プラセボ)」を、1カ月間にわたって毎日朝・晩の2回飲用してもらった。いずれもカロリーや風味は同じようにあわせ、対象者には内容を知らせない「シングルブラインドテスト」とした。
1カ月間の継続飲用の結果、測定装置を使用した「目の下のクマ」の評価では、甘酒群は「目の下のクマの明るさの有意な改善」が認められた。対象者自らが感じる主観的評価でも、甘酒群のみが、目の下のクマの明るさに対して有意な改善を感じており、実感を伴った結果であることがわかる。
また、「皮膚の表面湿度」についても、甘酒群のみが飲用後は湿度の上昇が確認できた。主観的評価でも、「髪のつや」「朝の目覚めの良さ」が、甘酒群のみ有意な改善を感じている。
同社では「『酒粕と米麹を使用した甘酒』を継続的に引用することで、美容や健康に良い影響が期待できることが示唆された。今後も甘酒に関する研究に取り組んでいく」としている。