国際石油開発帝石は27日、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国にて、陸上ADCO鉱区の権益を5%分取得したと発表した。

同社は、子会社のジャパン石油開発を通じて同鉱区の入札に参加し、アブダビ首長国およびアブダビ国営石油(以下、ADNOC)と利権契約を締結。契約期間は2015年1月から40年間で、日量8~9万バレルの原油を調達することができる。

同鉱区は、11の生産油田と4つの未開発油田から構成され、全体の原油生産量が日量約160万バレルに上る巨大油田群。同鉱区の権益保有会社が株主であるADCO社がオペレーターを務めており、国際石油開発帝石はADNOCやADCO社などとともに、2017年までに日量180万バレルを目指し、開発作業を進めていく。また、今回の権益取得に際しては、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)からの出資等も得る予定という。

今回の件による2015年3月期の連結業績への影響はない。なお、2016年3月期については、同鉱区から2014年3月期売上高の10%相当額以上の貢献が見込まれるとし、当該影響を織り込んだ2016年3月期の連結業績予想は、決算発表時に公表する予定としている。