那須どうぶつ王国に4月18日、アムールヤマネコを展示する新施設「保全の森~消えゆく日本の動物たち~」がオープンした。

アムールヤマネコの「みかん」

同施設は、日本の固有種の飼育・繁殖を目的としてオープンした。国の天然記念物であり、日本固有の希少種「ツシマヤマネコ」の近縁種であるアムールヤマネコと、国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の近縁種であるスバールバルライチョウを展示・公開している。県内でのアムールヤマネコの展示は初めてのことになるという。

スバールバルライチョウ

そのほか、季節によって羽の色が変わるライチョウや、長い舌をもつ不思議な魅力があるミナミコアリクイも公開。自然環境や野生動物の保全について学べるパネル展示も設置している。

今後は動物の種類を増やし、飼育展示のほか、ヤマネコやライチョウの繁殖も目指していくという。さらに、今回は日本に生息する動物についてが主となるが、世界の失われていく環境に暮らす動物たちにもスポットを当てて、その環境で暮らす動物たちの展示なども行っていく予定とのこと。

昨年オープンしたレストラン「ヤマネコテラス」では、新メニュー「ヤマネコランチ」を数量限定で販売している。ヤマネコ型のパンは「ツシマヤマネコ米」の米粉と、地元の天然酵母を使って焼き上げた。地元野菜の温野菜サラダ・手作りソースのトマトパスタ、ハッシュドビーフ、肉球デザートがセットになっている。

「ツシマヤマネコ米」の米粉を使ったパンが付く「ヤマネコランチ」

売店では「ツシマヤマネコ」のぬいぐるみも販売する。しま模様や体の斑点にもこだわり製作した。このぬいぐるみの売り上げの一部は、ツシマヤマネコの保護のための募金として活動団体へ寄付される。