東武鉄道は17日、特急スペーシア(100系)の特別塗装列車「日光詣スペーシア」の取材撮影会を実施した。18日から運行開始し、同日は団体専用列車に使用される。20日から浅草~東武日光・鬼怒川温泉間などで通常運行を開始するとのこと。
「日光詣スペーシア」は、今年の日光東照宮400年式年大祭と来年の日光山開山1,250年を記念し、日光・鬼怒川地区など沿線観光地の活力創出策の一環で運行される。「日光のシンボリックな色彩を取り入れた特急スペーシアで、日光旅行への期待感を高めてほしい」「浅草・東京スカイツリー、そして日光・鬼怒川と、バラバラの"点"となっていた観光拠点を"線"で結びたい」との思いから企画されたという。
特急スペーシアは現在9編成あり、うち1編成(サニーコーラルオレンジ基調の103F)を使用して特別塗装を施した。世界遺産である日光二社一寺の建造物に使用される荘厳な金色を基調に、黒と朱色のラインを配した外観に。日光東照宮の「眠り猫」「三猿」をデザインした「日光詣エンブレム」を1・6号車の左右側面に掲出し、車内の個室席・一般席のヘッドカバーにも色調の異なるエンブレムを採用している。
運行初日(4月18日)は東武トラベルが催行する「日光詣スペーシア デビュー記念乗車ツアー」の団体専用列車として、浅草~東武日光間を走行する(浅草駅9時30分発・東武日光駅11時16分着)。東武鉄道の説明によれば、その後は回送列車となり、翌日も点検などで運転予定はないとのこと。20日から通常の営業運転に入り、特急「けごん」「きぬ」を中心に、おおむね1日3往復前後運行される予定だという。
同社サイトにて運転列車予定一覧も公開されており、毎週月曜日に更新予定としている。なお、「日光詣スペーシア」の使用車両はJR線への相互直通運転に対応していないため、東武線内のみ運行。終了時期はいまのところ未定で、次回の全般検査まではこの塗装で運行されるとのことだった。