オウチーノ総研はこのほど、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の20~39歳の未婚男女662名を対象に実施した「ワークライフバランス」に関する調査結果を発表した。調査期間は4月7日~8日。
仕事とプライベートを両立したい人、88.0%
調査ではまず、「仕事とプライベートを両立したいと思いますか?」と質問したところ、「強くそう思う(49.5%)」「まあまあそう思う(38.5%)」回答した人は88.0%に上った。自分の時間や家族との時間など、プライベートを充実させたいという意見のほか、「どちらも充実してこそ、満たされた人生が過ごせると思うから」など、双方のバランスを重視する意見も目立った。
では、実際に仕事とプライベートを両立できている人はどのくらいいるのだろうか。調査した結果、「あまりできていない(35.3%)」「全くできていない(15.4%)」と回答した人はおよそ5割だった。また、恋人の有無で「両立できている」人の割合を比較すると、「恋人がいる人」は59.9%、「恋人がいない人」は44.2%と、恋人の存在が「仕事とプライベートの両立」に良い影響を与えていることが浮き彫りとなった。
両立できている理由を聞くと、残業がないことや有給休暇の利用など、自分の時間をしっかり取れていたり、プライベートに仕事を持ち込むことなく、オンオフの切り替えができたりしているとのこと。一方、両立できていない人の多くは、仕事が忙しくプライベートの時間が取れていないよう。また、どちらも中途半端であることや、収入が低いことなども理由として挙がった。
仕事とプライベート、優先すべきはどっち?
次に、「通常、仕事とプライベート、どちらを優先させますか?」と質問したところ、「仕事優先」「どちらかというと仕事優先」と回答した人は49.1%、「どちらかというとプライベート優先」「プライベート優先」という人は50.9%と、ほぼ半数ずつという結果となった。男女別では、男性は「仕事優先(51.1%)」、女性は「プライベート優先(52.8%)」となったものの、いずれもほぼ半数と、意外にも男女間の差はほとんど無かった。
両立できている人は「勤務時間」「休日」に対する満足度が高い
最後に、現在の仕事の満足度について、「勤務時間(残業など)について」、「休日(休日出勤や有給休暇など)について」、「収入について」、「仕事内容について」、「仕事のやりがいについて」の5項目を100点満点で採点してもらったところ、全ての項目で「両立できている」人が「両立できていない」人を大きく上回った。特に、「勤務時間(70.8%)」や「休日(71.1%)」に対する満足度は7割超と高いことから、両立のためには「プライベートの時間がしっかり取れること」が重要であることが伺えた。