マイナビは3日、「2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」の結果を発表した。調査期間は2月2日~27日、対象は新卒採用実績のある国内企業。有効回答数は1,949社。
採用基準は優しくなる傾向に
「2016年卒の採用予定数」を聞いたところ、「増やす」と回答した割合は、「大学(文系)」が23.7%、「大学(理系)」が29.1%、「大学院(理系)」が19.5%となった。
「採用基準」について、前年度より「厳しくする」企業は全体の8.2%にとどまり、調査開始(2002年卒)以来最低の割合となった。「質・量の優先度」では、上場企業の「徹底して質」という回答が「大学(文系)」「大学(理系)」「大学院(理系)」のいずれにおいても昨年度より6~7ポイント減少、「量よりは質」「質よりは量」が増加した。
内々定辞退の対策は?
「内々定辞退対策」としては、「懇親会(飲み会)」(67.3%)「誓約書の提出」(61.7%)が多くの回答を集めた。内定式より前に行う「内々定式」(27.4%)も、小売業などを中心に実施予定であることが分かった。また少数ではあるが「他社の選考の辞退を要請」(5.4%)「旅行・合宿」(3.0%)という回答も見られた。
7月以前に内々定辞退対策を開始する企業は「人事との面談」(54.6%)「先輩との面談」(44.2%)という回答も多くなっており、8月までは内々定者と直接顔を合わせる手法をとる企業が増加することが予想される。