世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザーは、2014年にトリップアドバイザーに旅行者から寄せられた外国語の口コミからみる訪日外国人旅行者の実態を発表した。
2014年に日本の観光地に寄せられた外国語の口コミ数そのものは、訪日外国人旅行者の増加を受けて前年の1.7倍に増加した。一方、外国語の口コミ投稿数を都道府県毎に見ると、東京都・京都府・大阪府に投稿された口コミが全体の6割に及ぶことから、外国人旅行者の訪問先はいまだ限定的であり、地方へのさらなる送客拡大が課題である様子が浮かび上がった。
その中で、東京都に寄せられた口コミ数が全体の3割(33.6%)を占め、東京都・京都府・大阪府の3県に寄せられた口コミ数の合計が、日本全国に寄せられた口コミの6割(59.6%)を占めることが分かった。なお、上位10県(東京都、京都府、大阪府、北海道、神奈川県、広島県、沖縄県、千葉県、長野県、岐阜県)の合計は全体の8割以上(83.3%)を占めている。
またトリップアドバイザーでは、2014年に外国語の口コミ数が多かった上位10県の、外国語の口コミ投稿を最も多く集めた観光施設・観光地トップ5も公表している(鉄道・フェリー等の交通機関やツアーは除く)。東京都ではロボットレストラン(新宿区、4.31)、東京スカイツリー(墨田区、4.34)、東京タワー(港区、4.20)、4浅草寺(台東区、4.41)、築地市場(中央区、4.29)がランクインした。