大日本印刷(以下、DNP)とアイディーズは16日、DNPネットチラシ配信サービス「オリコミーオ!」とアイディーズのPOS情報分析サービス「i-code MS」を連携させた小売店舗向けO2O(オンラインtoオフライン)サービスを、生鮮3品(鮮魚・青果・精肉)と惣菜にも展開すると発表した。また、DNPは「i-code MS」の代理店販売を開始した。

日用品などの商品には、全国的な共通コード(JANコード)が付与されており、店舗側は「いつ・何が・どれだけ売れた」というPOS情報で購買履歴を管理できる。しかし、生鮮3品や惣菜には従来統一コードがなく、企業独自の分類・商品コードなどで購買履歴を管理していたため、相対的な分析や評価を行うことができなかった。今回アイディーズは、生鮮3品と惣菜に国内初という統一化コード(i-code)を付与し、購買情報を販売促進に活用できるようにした。

「i-code」紹介ページ(出典:アイディーズWebサイト)

サービスの一例としては、店舗が発行するポイントカード会員向けに、購買履歴を基に生成された会員ごとに異なるレコメンド情報をメールマガジンで配信する。また、「オリコミーオ!」サイトURLも記載し、リンク先で小売店のネットチラシが閲覧できるとともに、会員IDを入力するとクーポンを受け取れる。これにより、企業は来店誘導施策の効果を把握できるという。

初期導入費用は100万円、月額利用費用は40万円、次年度更新費用は50万円(契約締結後1年ごと)。今後は全国規模へ拡大し、2017年度までに累計5億円の売上を目指す。