京都市動物園では、このほど来園した2頭のツシマヤマネコが春の気配を見せ、話題となっている。

なんとなく春の空気が漂い始めているツシマヤマネコ

来園1カ月、少しずつ慣れてきた2頭のツシマヤマネコ

2頭は1月15日、環境省によるツシマヤマネコの保護増殖事業の一環として、福岡市動物園(福岡県)から来園。平成26年5月27日生まれのオスと、平成26年4月11日生まれのメスとなる。

2頭が非公開のツシマヤマネコ繁殖棟に来てから約1カ月となり、同園 種の保存展示課タカギナオコ氏によれば、まだ警戒もするものの、少しずつ環境に慣れてきたようだという。

寝転ぶオスを、メスが覗き込む

そして、2頭仲良くゴロンと寝転んだ

2月6日には、グラウンドに新しい砂を入れたところ、さっそくオスがゴロンと寝転び、そこへメスが近付いてきて「何やってんの?」とばかりに覗き込んだ。すると今度は2頭でゴロンと寝転び、体を砂にこすりつけている仕草が見られた。まるで砂浴びをしているような、とても可愛い姿だったという。

タカギ氏は、「京都に来てこのような姿を見せてくれたのはこれが初めてのことで、とても嬉しく思いました。同時に彼らの美しいお腹の模様を見ることができて興奮しました!!」とコメントしている。

さすがに若いだけあって順応が早く、最近は2頭で追いかけっこをして遊ぶ姿も見られる。少しずつ慣れていく様子がわかり、スタッフを喜ばせている。2頭は非公開だが、園内では他のツシマヤマネコ(メス)を見ることができる。

同園の所在地は、京都府京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内。