JR西日本は5日、北陸新幹線長野~金沢間で報道試乗会を実施した。新型車両W7系を使用し、約300名の報道関係者らを乗せ、金沢駅から長野駅までの区間を往復した。

W7系が金沢駅12番線ホームに入線

長野駅では「アルクマ」たちが出迎えた

北陸新幹線長野~金沢間は3月14日に開業予定。「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4タイプの列車が設定され、「あさま」一部列車を除き、E7系・W7系12両編成で運転される。東京~富山・金沢間が乗換えなしで結ばれ、最速達列車は東京~金沢間2時間28分、東京~富山間2時間8分と大幅な時間短縮が図られることに。開業直後は多くの利用者が見込まれることから、臨時列車も多数運転されるという。

2月5日の報道試乗会では、新規開業区間にいち早く乗車できることもあり、多くの報道関係者らが集まった。W7系(W2編成)を使用した試乗会列車は9時25分頃、金沢駅12番線ホームに入線。9時52分頃に同駅を発車すると、徐々にスピードを上げていき、営業最高速度の時速260kmに達した。

往路では途中の新高岡駅・富山駅・黒部宇奈月温泉駅・糸魚川駅・上越妙高駅にも停車しながら、折返し地点となる長野駅へ。この日は好天に恵まれたことから、車窓に広がる立山連峰や日本海などの風景も眺めることができた。

長野駅には11時30分頃に到着。長野県観光PRキャラクター「アルクマ」をはじめ、ゆるキャラたちによる出迎えも行われた。復路は長野駅を12時11分頃に発車し、往路と同様、上越妙高駅・糸魚川駅・黒部宇奈月温泉駅・富山駅・新高岡駅に停車しながら金沢駅へ。車内では「グランクラス」とグリーン車を撮影する時間も設けられた。

試乗会列車は13時45分頃、金沢駅11番線ホームに到着した。往路・復路ともにほぼ定刻通りの運転で、金沢~長野間の所要時間は1時間30分程度。3月14日から運転開始される速達タイプ「かがやき」は、同区間を1時間強で結ぶ予定だ。停車タイプ「はくたか」も、長野~金沢間の所要時間はおおむね1時間30分前後とされている。

なお、2月7・8日には一般参加者向けの試乗会も実施される予定。E7系・W7系を使用し、金沢駅発・長野駅発の列車を各日1本ずつ、計4本運転することが発表されている。参加者募集は終了しており、応募者の総数は募集人員2,800名(各回700名ずつ)を大幅に上回る21万6,319名だったという。

北陸新幹線W7系の外観・車内など

北陸新幹線金沢駅の駅舎・駅構内の様子

北陸新幹線金沢~長野間の沿線風景と長野駅の様子