今年こそ「彼女がほしい」と思っている人も多いだろう。そうは思っていても、実際は職場で女性とうまくコミュニケーションを取れず、困っているなんてことはないだろうか。実はこの問題、男女の脳の違いを理解すると対処できる可能性があるのだ。

男と女で円滑にコミュニケーションを取るための秘訣とは何だろうか

男女は脳の連絡経路の仕組みが異なる

脳は左右に分かれていて、その間に"前交連"という感情の連絡通路が存在する。「好き」「嫌い」「怒り」「恐怖」「快適」「不快」などの感情を、情報として交換している部分だ。

この前交連を男女で比べると、女性の方が太くできている。太いことで、多くの感情を流せるという能力を持っている一方、あまりに感情の情報が多くなりすぎて、処理能力が追いつかなくなってしまうこともある。それに伴い、過剰に情報をふくらませてしまって怒りや不安、悲しみ、好き嫌いなどの感情を大きくしてしまうことがあるのだ。

女性が男性に比べ、「感情的」とか「ヒステリックになりやすい」と言われてしまうのは、この前交連の違いもあるのかもしれない。

脳の老ではうつ気味になることも?

肌や体と同じように、脳も年齢と共に老化する。記憶力が衰えるだけでなく、ストレスなどが加わるとうつっぽくなったり、頑固になってしまったりということにもつながりかねない。脳のメカニズムを知り、思考や会話、行動を変えることによって、脳を活発に保つことが大切だ。恋愛面だけではなく、ビジネス面でも活用できる女性との接し方を、脳の観点から学ぼう。

対策1 まずは女性の脳を理解する

男性は「自己満足感」によって快感物質のドーパミンが出やすいが、女性は他者に褒められることによってドーパミンが出やすい傾向がある。すなわち、「女性は男性に比べ、感情を増大させやすい。特にネガティブな事柄や記憶は増幅されやすい」「女性は、集団の中で和を形成するのが男性に比べて上手。共存する力は、男性に比べると女性のほうが強い場合が多い」といった傾向が浮かび上がってくる。

対策2 しっかりと話を聞く

男性は「なぜそうなったのか」を論理的に説明したがったり、解決策を提案したがったりしてしまう。だが、女性の本音は「感情をまずは吐き出したい」。自分から話さずに、話を聞いてあげることが大事だ。

対策3 こまめに褒める

彼女ならば外見の変化など、小さなことでもいいから褒めてあげよう。職場ならば、仕事をやってもらったら「ありがとう、仕事が早くて助かるよ」などと、一言付け加えるといい。

対策4 しかるときは褒めてから

頭ごなしにしかると反発の感情が生まれてしまうので、まずは褒める材料を用意しよう。例えば「資料の●●はとてもよくできていた。ただ、報告がもう少しまとまるとよりよくなるね」という感じだ。

対策5 説得するときは感情を抑える

厳しいことを伝えて説得しなくてはいけないときは、一方的にするのではなく、「私もこの決断は納得できないのだが……」など、感情を織り交ぜながら伝えたほうがいい。

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