JR四国はこのほど、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」に使用される「アンパンマントロッコ」(キクハ32-502)と、牽引する車両キハ185系(キハ185-26)の改装を実施すると発表した。来年春にデビューする。
「アンパンマントロッコ」は2006年に通称「シースルートロッコ」から改造され、瀬戸内海の美しさや潮風を肌で感じられる列車として人気に。しかし、トロッコ車両に乗車できない区間があり、加えて悪天候の日など、「アンパンマントロッコ」を十分に楽しめないケースもあったという。今回の改装で牽引する車両もアンパンマン車両とし、天候に左右されず、乗車する全区間でアンパンマン列車を楽しめるようにする。
外装は、『それいけ! アンパンマン』の世界に瀬戸大橋線の車窓から見える島々を取り入れたデザインに。牽引するキハ185系の車内は、瀬戸大橋や瀬戸内海をキーワードに、「海・海辺」をイメージしたデザインとなる。座席は安全面にも配慮したウレタン素材の対面ベンチに変更し、食事や飲料も置けるセンターテーブルも設置。本棚を設けてアンパンマン関連書籍の無料貸出しサービスも行う。「アンパンマントロッコ」では記念撮影用の制帽(子供用)の無料貸出しサービスを行い、記念スタンプを常時設置する。
なお、今回の改装にともない、座席種別をこれまでの普通車指定席からグリーン車指定席に変更するとのこと。高松~岡山間の料金は現行の大人2,030円・こども1,010円から大人2,490円・こども1,730円に、琴平~岡山間の料金は現行の大人1,850円・こども920円から大人2,310円・こども1,640円に変更される。