JRグループは19日、「青春18きっぷ」(2015年春季・夏季・冬季)の発売について発表した。来年3月14日の北陸新幹線長野~金沢間開業にともない、同きっぷの取扱いに一部変更が生じるとのこと。
「青春18きっぷ」はJR線の快速・普通列車(普通車自由席)をはじめ、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに乗降り可能。1枚のきっぷまで5回まで利用できる。2015年は春季・夏季・冬季の発売が決定しており、春季は2月20日発売で利用期間は3月1日から4月10日まで、夏季は7月1日発売で利用期間は7月20日から9月10日まで、冬季は12月1日発売で利用期間は12月10日から2016年1月10日まで。
同きっぷのみで特急・急行列車への乗車は不可(乗車券、特急券など別途必要)だが、特例として青森~新青森間(奥羽本線)・木古内~蟹田間(津軽海峡線)・新得~新夕張間(石勝線)・宮崎~宮崎空港間(宮崎空港線)の各区間内で乗車する場合に限り、特急・急行列車の普通車自由席に乗車できる。JR線以外の私鉄の路線(第3セクター鉄道も含む)も利用不可だが、JR線と接続する青い森鉄道の青森駅・野辺地駅・八戸駅で下車する場合に限り、特例として青森~八戸間の通過利用が可能となる。
北陸新幹線長野~金沢間が開業する来年3月14日以降、並行在来線としてJRから経営分離される長野~直江津間・金沢~直江津間に関して、第3セクター鉄道(しなの鉄道、えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道)に引き継がれた後は「青春18きっぷ」での乗車は不可に。ただし、あいの風とやま鉄道富山~高岡間、IRいしかわ鉄道金沢~津幡間は、それぞれの区間を通過利用するときに限り、快速・普通列車(普通車自由席)に乗車可能とされた。金沢駅から七尾線の列車に乗る場合、または富山駅で列車に乗り、高岡駅で氷見線または城端線へ乗り換える場合などに役立つ特例となっている。
「青春18きっぷ」はJRのおもな駅や旅行センター、旅行会社などで発売され、価格は1万1,850円(おとな・こども同額)。北陸新幹線開業後も、値段に変更はないとのこと。
なお、「青春18きっぷ」の他にも、JRグループが発売する「フルムーン夫婦グリーンパス」「ジャパン・レール・パス」「ジパング倶楽部」「レール&レンタカーきっぷ」が、北陸新幹線開業および並行在来線の経営移管にともない取扱いが一部変更に。詳細な利用条件については、JRグループ各社のホームページをはじめ、「ジャパン・レール・パス」ホームページや「駅レンタカーホームページ」などでも案内される。