AGE測定推進協会はこのほど、全国の20代~60代の男女を対象に実施した「AGE(終末糖化産物)への意識及び、食生活・スタイル傾向に関するアンケート調査」の結果を明らかにした。調査は9月8日~10日にかけて行い、500名から有効回答を得た。
AGE(Advanced Glycation End Products)とは「終末糖化産物」のこと。タンパク質と糖が加熱されてできた物質で、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされている。血管に蓄積すると心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症を起こすリスクが高まるなど、美容だけではなく、全身の健康に影響を及ぼすと考えられている。
AGEは食事から取り入れられてしまう物質であるため、食習慣にも注意が必要と言える。そこで、いくつかの食習慣を挙げ、老化に与える影響の度合いについて尋ねた。
すると食後の血糖値が上がりにくい「低GI食品」が「老化防止にとてもよい」と思っている人は12.8%、「糖質制限」も10.0%と各1割程度で、いずれも「どちらともいえない」が約半数を占めた。
同協会によると、AGEは糖だけではなく脂質やタンパク質にも含まれている。炭水化物の量を減らすかわりに肉などを多く摂取すると、AGEの総摂取量も多くなるため、糖質制限とAGE対策は別物と考えたほうがよいとのこと。低GI食品を取り入れながら、バランスの良い食生活を心がけることがAGE減少と老化防止につながるという。
次に、自分自身が考える現在の体内年齢と、現在の見た目年齢について尋ねた。自身の体内年齢は実年齢よりも若いと思っている人は15.0%、見た目年齢が実年齢より若いと思っている人は21.0%だった。特に50~60年代の女性の42.0%は見た目年齢が実年齢より若いと回答している。
見た目年齢を左右する「顔」だが、"老け顔"の原因であるシワ、ほうれい線、たるみなどにもAGEが大きく影響している。AGE値がたまりにくい食生活を送ることは、見た目の美しさを維持し、体内年齢も若く保つ効果もある。
続いて、「血管年齢」「体内年齢」など、興味がある測定体験について尋ねた。最も多い回答は「脳年齢」で78.7%、2位は「血管年齢」(73.2%)、3位が「体内年齢」(72.0%)。AGE値測定への興味は、全選択肢の中で最下位の44.8%で、「体内年齢測定」≒AGE値測定」が認知されていないことがわかる。