「一世一代の買い物に寄り添う」ということ - 不動産業界で働く女子社員にインタビュー

――では最後に人事担当の八木さん。具体的な仕事内容を教えていただけますか。

八木さん「新卒、中途の採用コンテンツの企画・運営、給与計算や社保などの労務関係が、私の仕事です。入社後のサポートとして入社した社員の面談なども行っています」

――以前は別の会社で営業職も経験されたこともあるそうですね。

八木さん「はい。以前の会社も不動産会社だったのですが、そちらで営業の仕事をしていました。営業部は不動産会社の要。そこで働く社員の悩みを聞いたり、面談をするときに営業経験があることはとても役立っています」

――御社では女性社員限定イベントもあるとか。

八木さん「当社はもともと社内イベントが活発なのですが、全社員向けのものとは別に、定期的に社内の女性が集まって食事をする『女子会』を開催しています。女性社員も増えていることだし『せっかくだから女性同士の交流を深めてみたら』という社長からの提案で始まりました。ホテルのレストランでいつもよりちょっと贅沢な時間を過ごし、仕事だけでなくプライベートの話もして盛り上がる。普段話さない他部署の人とも交流ができ、女性社員からも好評ですし、わたし自身、いい息抜きになっています」

――最後に、人事担当者として、不動産の仕事は女性に向いていると思いますか。

八木さん「向いていると思いますね。実際、現在の当社のトップセールスは女性なんですよ。お客様と直接商談をするときにも、女性だからこそ気づく点がありますし、同じ内容を伝えるにしても女性の方が相手にやわらかい印象を与えることができます。不動産業界は今後ますます女性のニーズが大きくなる分野だとも言われています。がんばればそれだけ正当に評価される世界ですから、興味のある方にはどんどん挑戦してほしいですね」

一般的な不動産業界のイメージを持っていた方にとっては、女子会の制度など、ちょっと意外な話も多かったのではないだろうか。女性の社会進出が進むにつれて、このように女性が働きやすい会社も増えてきたのかもしれない。