帝国データバンクは5日、2015年の「周年記念企業」調査結果を発表した。それによると、2015年に創業100周年を迎える企業は小糸製作所(東京都)やヤナセ(同)など759社となった。
同調査は、2015年に創業から節目の年を迎える企業(個人経営、特殊法人等含む)を「周年記念企業」として、2014年10月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(145万社収録)から、創業年以降10年刻み(200周年超は50年刻み)で抽出し、集計したもの。
2015年に「周年記念」を迎える企業数は15万273社で、このうち上場企業は320社。周年別に見ると、1975年創業の「40周年」が2万6,101社と最も多く、次いで、1985年創業の「30周年」が2万4,077社、1965年創業の「50周年」が2万4,007社と続いた。このほか、1915年創業の「100周年」は759社、1815年創業の「200周年」は6社となった。
上場企業では、1945年創業の「70周年」が37社で最多。また、「100周年企業」は小糸製作所、ADEKA(東京都)など18社となった。
業種別に見た場合、10周年では「サービス業」、50周年では「建設業」、100周年では「製造業」が、それぞれトップ。都道府県別では、10、50、100周年のいずれも「東京都」、150周年は「京都府」が最多となった。
主な周年記念企業を見ると、最長の550周年を迎える本家尾張屋(京都市)は、応仁の乱の2年前に当たる1465年(寛正6年)に創業。当初は菓子屋で、江戸時代中頃よりそば屋を営み、現在まで16代続いているという。
同調査では、「創業記念をきっかけに自社ブランドの向上や販売促進を図り、さらなる飛躍へと繋げている企業は少なくない」とし、「周年記念」をきっかけに、各社が技術や暖簾を継承することの重要性を再認識し、今後も「永続的な企業の発展や持続的な経済成長」が実現されていくことを期待している。