オウチーノ総研はこのほど、「親子仲」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は10月17日~19日、20~39歳の男女を対象としてインターネット上で実施。530名の回答を得た。

男女とも、父親より母親のほうが親子仲が良好

母親と仲がいい人は約7割、父親とは約5割

「両親との仲」を聞いたところ、父親との仲と母親との仲では差が現れた。

母親とは「とても良い」と回答した人が38.1%、「まぁまぁ良い」が33.0%、「普通」が23.8%で、仲がよい人は71.1%。対して父親との仲は、「とても良い」が25.8%、「まぁまぁ良い」が27.7%、「普通」が31.8%で、父親と仲が良い人は53.5%だった。

一方、母親と「仲が悪い」人は5.1%だったのに対し、父親と仲が悪い人は14.7%にのぼった。男女別でみると、女性は男性に比べて母親と非常に仲が良い人の割合が12.9%高く、また父親と非常に仲が悪い人の割合が9.8%高かった。

既婚者の20%以上は、結婚・出産を経て両親との関係が良くなった

次に、「結婚をしている人」に「結婚・出産をして、両親との関係は変わったか」を聞いたところ、男女ともに20%以上が、結婚・出産を経て両親との「仲が良くなった」と答えた。

結婚や出産が親子仲改善のきっかけに

とくに、子どもが生まれると、子どもの存在が親子の距離を縮めてくれるようで、両親が「孫をかわいがってくれる」「子育ての相談にのってくれる」、また「疎遠だったが、孫を介して連絡を取るようになった」などの声が寄せられた。他にも「親の気持ちが分かるようになり、より感謝の気持ちを持つようになった」「親の大変さが分かった」など、親を見る目が変わったという人も多くいた。

親子仲が良い人の方が、子どもが欲しいと考える割合が高い

続いて、「まだ結婚していない人」に、「将来、結婚・出産したいと思うか」を聞いたところ、結婚したいと「強く思う」が32.2%、「まぁまぁ思う」が39.8%、「あまり思わない」が17.0%、「全く思わない」が11.0%だった。

子どもが欲しいかどうかと親子仲の良し悪しには関係性あり

一方、子どもが欲しいと「強く思う」が28.0%、「まぁまぁ思う」が35.6%、「あまり思わない」が20.5%、「全く思わない」が15.9%となり、72.0%は結婚したいと考えており、63.6%は子どもが欲しいと考えていることがわかった。

親子仲との関係を見てみると、母親との仲がいい人、父親値の仲がいい人のいずれも、70%近くが「子どもが欲しい」と考えていた。一方、母親との仲が普通以下の人で子どもが欲しいと考えている人の割合は53.2%、父親との仲が普通以下の人は58.4%となり、両親との仲がいい人は子どもが欲しいと考える人の割合が高かった。