大和ハウス工業は14日、ファーストリテイリングと提携し、共同物流事業を開始すると発表した。東京都江東区有明にファーストリテイリング専用物流倉庫を建設するほか、物流事業会社を設立して多機能物流拠点を中心とした新たな物流スキームの構築をサポートする。

ファーストリテイリング専用物流倉庫(イメージ)

専用物流倉庫は、ファーストリテイリングの物流戦略における東京都心の重要拠点となるとともに、大和ハウス工業独自の免震システムや非常用電源といったBCP対策、壁面緑化や周辺緑地整備など環境配慮を施す。消費地の近くに設置することで配送コストおよび時間を大幅に削減し、地域によっては注文した当日に受け取りが可能になるという。このほか、バックルーム機能や商品のカスタマイズに対応できる加工機能などを備える予定。

敷地面積は3万6,309平方メートル、建築面積は1万9,474.88平方メートル、延床面積は11万2,402.87平方メートル。地上6階建て。着工は2014年11月15日、竣工は2016年1月25日を予定している。

開発に当たり、大和ハウス工業初となる私募リートを組成し、ファーストリテイリング向けの多機能物流拠点用地の取得および開発のための資金調達を行い、同社の物流スキームの構築をサポートする。さらに、より効率的な物流を実現するために、両社共同出資による物流事業会社を設立し、ファーストリテイリングの物流業務を担う予定としている。