猛暑や豪雨などの異常気象によって、野菜の価格が大高騰。消費税のアップに続き、家計を直撃しています。なんとか食費を抑える方法はないものか、ここは「達人」に教えを乞うことにしましょう。

人気ブログ「節約主婦のビューティ Life♪」を運営し、"カリスマ主婦"として女性誌などの数多くのメディアにも登場しているYoneShioさんに、上手な食費節約のコツを聞いてみました。

(画像と本文は関係ありません)

パソコンは食費節約の強い味方

――YoneShioさんのブログ「節約主婦のビューティ Life♪」は、1日平均5,000ものアクセスがあるそうですね。

「主婦にとって、食費をどう切り詰めていくかはとても頭を悩ますことです。家計を切り詰めようと考えたとき、まず誰しもが目を向けるのが食費。でも、食べるって生命をつなぐことでもあるので、やみくもにケチケチすれば良いってものでもありません。他の人はどんなふうに食費の節約をしているのか、参考にしたいのだと思います。

私自身、独身時代や共働きの頃は節約なんて考えもしませんでした。あるだけパッパと使っていた。でも、私が仕事を辞めて旦那さん一人の稼ぎとなるとそんな生活は不可能。どうすれば家計のやりくりができるのだろかと悩んで婦人誌とかを読んでみたら、主婦の方の節約体験がたくさん掲載されていたんです。ずいぶん参考にさせてもらいました」

――今度はYoneShioさんが、「参考になれば」と実践中の節約術を公開しているということですね。

「そういうことになりますね」

――では、YoneShioさんが実践されている食費の節約術についてうかがいます。まずはざっくりと考え方の基本のようなものを教えていただけませんか?

「まずは予算を設定することですね。うちの場合、食費は月に4~5万円というのが現状で(外食費は別)、1週間で1万円、10日なら1万5,000円といったふうに目標を定めて、その予算内で収まるように日々努力します。予算を組み、目標を定めて節約に取り組めば、クリアできたときに達成感というか小さな喜びがあって励みになります」

――やはり、家計簿もしっかりつけているのですか?

「もちろんです。結婚して以来、パソコンのエクセルを使ってずっとつけています。横軸に家計費項目を設けて金額を入力していくと、項目ごとに合計が自動計算されるように設定しています。項目ごとの月間支出や総支出も自動計算されるので、目標がクリアできたかどうかも一目瞭然。そういう意味で、パソコンは節約の強い味方になると思います」

――パソコンが役立つのですか?

「ネットでクックパッドとかのレシピサイトを活用するにもパソコンは便利でしょ。私はスーパーに買物に行くとき、献立を考えて買物をするという買い方はしません。お肉やお魚などのメインの食材は、とにかく赤札狙い、必ずその日の特売品を選びます。

そうするとこれまで調理したことがない珍しいお魚に赤札がついていたりすることもありますよね。そんな珍しいお魚の料理でも、クックパッドで検索すれば必ずいろいろなレシピに出会えますから、ためらうことなく購入してその日の献立にする。安く食材が入手できて、料理のレパートリーも増えることになる。一石二鳥です。

食材を無駄なく100%使い切ることも大切な節約術。たとえば一尾ものの鯛だとしたら、お頭はお吸い物に、身を煮付けにし、それでも余ったらおからと一緒に煮込んで和え物に仕立てたり。パソコンを活用して料理のレパートリーを広げることって、食費の節約に絶対欠かせないことだと思います」

ここまでのYoneShioさんの食費節約術をまとめてみると、4つのポイントが挙げられました。

1.節約するには節約の目標金額を定める
2.献立は白紙のまま買物に臨み、特売品を使ってその日の献立のメイン料理を作る
3.購入した特売品を無駄なく100%使い切る
4.そのためにレシピサイトを活用して料理のレパートリーを広げる

旦那と一緒に買物に行くな!!

――具体的な節約料理を教えてください。

「特売品がひき肉などの汎用性の高い食材であったなら、多めに買い求めるようにします。そうして小分けして冷凍保存する他、一度にひき肉で3品程度の料理を作り分けます。ひき肉は家族が喜ぶ料理がいろいろ作れるので本当に重宝します。

たとえば、ひき肉にみじん切りしたピーマン、タマネギ、ニンジンを混ぜ合わせて炒めます。これを冷凍保存しておき、オムライスやチャーハン、油揚げのひき肉煮込み、麻婆豆腐、麻婆ナスなど自由自在に活用します。具体的な作り方はブログで詳しく紹介していますので興味があればぜひご覧ください。

発想を柔軟にして、この料理を作るにはこの食材でなければという固定観念を捨てることも大切だと思います。私がよくやるのは、カサマシ料理やリメイク料理です。

カサマシ料理がどういうものかといえば、一例をあげるとパン粉入り餃子。餃子の具にパン粉を入れるとカサが増すと同時に、余分な野菜の水分を吸収して美味しくなるんです。中華料理店でバイトしていた友人から教えてもらった裏技です。

リメイク料理では、肉じゃがにカレー粉を加えてをカレーに仕立て直したり、カレーうどんにしたり。美味しいですよ。

それから買物をする店を底値別に数店決めておき、使い分けを実践しています。お豆腐はドラッグストア、牛乳はコンビニのプライベートブランドを利用するといった具合です」

再度、YoneShio流節約術をまとめます。

5.ひとつの食材で多品目の料理を作る
6.自由な発想でカサマシ料理にリメイク料理
7.お店は底値別に使い分ける

――ほかにも、食費節約のコツはありますか?

「それとですね、旦那と一緒にスーパーには行かない、というのもすごく重要です。というのも、旦那がついてくると、あれが美味しそう、これもいいねと、カゴにポイポイと余計な商品を入れてしまうんです。なので買物は旦那のいない平日にすませます。お金も必要最小限しか財布に入れていきません。

時には家族そろっての外食もしますが、外食するならお昼ご飯。夕ご飯だと旦那がお酒を飲んでしまうので、出費が嵩みますからね」

最後にいただいた節約術はこちら。

8.旦那と一緒に買物に行くな!
9.外食をするなら夜を避けて昼にすること

面白くてためになるご指南、ありがとうございました!

●YoneShioさんのブログ
節約主婦のビューティ Life♪