KDDIは27日、2014年9月1日からマンション向けの電力小売り事業に参入すると発表した。まずは首都圏エリア(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)において、新築および既築マンション向け一括受電サービス「auエナジーサプライ」の提供を開始し、その後、順次提供エリアを拡大していく。
同サービスは、KDDIが地域電力会社などから高圧電力を一括契約で調達。マンションの共用部に設置する受変電設備で低圧電力に変換することで、従来の電気料金と比べて、割安に電気を利用できるという。また、マンション全戸にスマートメーターを設置して電気使用量をリアルタイムに"見える化"することにより、電気の使い過ぎを抑え、電力消費の低減に貢献するとしている。
契約プランは、家庭で約5%を割り引く「専有部割引プラン」、共用部で最大50%を割り引く「共用部割引プラン」の2プランを用意する。
KDDIは、従来はマンション向けに電話およびインターネットなどの通信サービスを提供してきた。今後は一括受電サービスに加え、生活導線におけるWi-Fiの充実、スマートフォンやクラウドと連携したサービスの提供など、同社の個性を活かしたトータルソリューションにより、快適なマンションライフを提供してくとしている。