ダンス&ボーカルユニット・EXILEのリーダー兼プロデューサーのHIROが17日、フジテレビ系トーク番組『ワンダフルライフ』(毎週日曜21:00~21:54)に出演し、ZOO解散時に経験した苦労や、パフォーマーを引退した今の悩みなどを語った。

EXILEのリーダー兼プロデューサーのHIRO

所属事務所LDHの代表取締役社長も務めているHIROは、昨年パフォーマーを引退してから、経営者としてメディアに取り上げられることが増えたという。そして、「EXILEのリーダーで俺が社長というドキュメンタリーをいっぱい見てると恐ろしくなる。"EXILE・HIRO"という名前が大きすぎたり誤解されたりというのがある」と告白。「"社長"というのがとらえられがちで、自分の意図しない表現がされていたり、表現者として送り出しているものと社長としてうまくバランスがとれなかったりすると、悩んだりする」と打ち明けた。

HIROが考える自分の役割は"通訳"であり"盛り上げ役"。「言いやすい雰囲気にしたり、みんなで盛り上がりやすい環境にしたりというのが自分の役目なのかな」と話す。そして、常に「大丈夫ですか?」と確認する極度の心配性で、だれに対しても腰が低いHIRO。「上からいきなりくる人が僕も苦手だったので、なるべく丁寧に接するように」と心がけているそうで、「自分が下からいくと、相手が上からくる人なのか、それに合わせてきてくれる人なのか、相手のことをよく知ることもできる」という。

また、1990年にZOOのメンバーとしてデビューし、成功を収めたHIROが、1995年のZOO解散時に経験した苦労も告白。仕事が激減し、ダンススクールで教えるなどして生活し、「もう一度武道館に立ちたい」という夢に向けて、J Soul Brothersを結成した。ボーカル脱退という試練を乗り越え、ボーカル2人を加えて2001年ついにEXILEとして始動。2004年には、再び武道館のステージに立つ夢をかなえた。

「調子に乗っていた自分への反省とか、思い通りにいかない悔しさを経験した」とJ Soul Brothers時代を振り返るHIROは、「その経験があって今の自分があるので、苦労して失敗すればするほど自分には役に立つんだなと思います。失敗したときにそのあと何をするかが一番大事なんじゃないかな」と語る。

今後については「ライブは僕らのエンターテインメントの中心にあるので、これからもライブをど真ん中において活動したい」と話し、「一人ひとりの生きざまが集まってEXILE。一人ひとりの夢がかなうような、EXILE自体がそういう場所になってほしい」と希望。そして、「応援してくれるファンのみなさんの人生のパートナー的な存在で居続けたい」と願っている。