LiBはこのほど、「女性が活躍する企業」について実際の働くキャリア女性たちを対象に行った調査結果を公表した。
同調査は、過去到達年収が400万円以上のキャリア女性に特化し、20代から50代までを対象に7月15日から20日にかけて実施。110名から有効回答を得た。
女性が働きやすい環境を持つ企業像が浮き彫りに
「女性が活躍している企業はどこだと思うか」と聞いたところ、1位に選ばれたのは「資生堂」で、「Benesse」、「P&G」が同率で2位となった。
「資生堂」は、本年4月時点の女性リーダー比率が26.8%。「能力ある女性リーダーの任用を目指す」と発表している。また、「Benesse」も女性・男性の社員比率がほぼ1対1。「P&G」も女性管理職、経営幹部の割合が高く、役員率は47%、課長以上の管理職は34%であるという。
「アベノミクス成長戦略にて発表された、育児休暇の取得期間を1年から3年へ引き延ばす"3年育休"制度の期間は、妥当だと思うか?」と聞いた。その結果、「長すぎる」が64%で、「短すぎる」は35%だった。 また、「妥当な育休期間は?」には、「1年」が59%、「半年以下」が26%という結果となった。
「企業の残業文化を是正するために、一番必要なことは何だと思うか?」と聞いたところ、最も多い回答は「自ら残業をしない上司の姿勢や指導」で39%となった。
これらの結果から、女性を積極登用し、社内でいきいきと働ける環境をつくるために必要とされることを挙げている。一つは、「労働時間削減を推奨し、時間ではなくアウトプットで評価する」考え方を社内(特に管理職)に浸透させていくこと。もう一つは、職場復帰を妨げない程度の適した期間の産・育休制度を設けることとしている。