リクルートキャリアはこのほど、30代ビジネスパーソンを対象に行った「勤務形態・待遇・評価についての考えや仕事に対する意欲」などに関する調査結果を公表した。

「勤務形態・待遇・評価についての考え」(管理職の結果・以下同)

同調査は、30歳から39歳までのビジネスパーソン668名(男性328名、女性340名)を対象に、6月14日から18日にかけてインターネット上で実施。なお、「管理職」とは、課長以上の役職につく正社員・契約社員としている。

仕事に対するモチベーション、高いのは男女どっち?

「会社からの評価(賞与が高い、上司からの信頼など)に満足している」と答えた人は、男性38.3%に対し、女性は54.6%と、16ポイントの差がついた。また、「ワークライフバランスがとれている」も、男性34.4%、女性50.7%と大差がついた。また、「職場環境(勤務地、社内のインフラ、福利厚生など)に満足している」も、男性46.8%に対し、女性は57.3%だった。

「仕事に対する意欲」に関して聞いた。「仕事が楽しい」と答えた人は、男性42.2%に対し、女性は52.0%と過半数に達した。「やりがいがある」も、男性が50.6%に対し、女性は58.7%。さらに、「成長実感がある」は、男性40.9%に対し、女性は46.7%と、総じて女性の方が仕事に対する意欲が高い結果となった。

「仕事に対する意欲」

「ビジネスに関する自己投資額(月額)」を聞いたところ、「ビジネススクールへの参加費用」の平均額は、男性1,500円、女性は9,900円と、大きく差が開いた。ビジネス関連の書籍購入費も、男性4,200円に対して女性は6,000円。女性管理職の方が、スキルアップに対する投資を惜しまないという傾向が見えた。

「社内の人との付き合いにかける費用(勤務時間外)」は、男性が1万200円、女性は8,700円だった。一方で、「社外の人との付き合いにかける費用(勤務時間外)」では、男性8,300円、女性9,200円と、女性の方が多くなり、女性管理職の方が「社外での人脈形成」に投資していることがわかった。

「ビジネスに関わることでかけている費用(月額)」

「現在、必要だと思うビジネススキル・マインドは?」と質問した。その結果、男性管理職の回答で一番多かったのは「ストレス耐性(42.2%)」。一方、女性管理職は「チャレンジ精神(48.0%)」だった。これらの結果から、女性の方が「管理職を目指して努力し、管理職になった後も前向きな気持ちでモチベーション高く働けている」現状が見えてくるとしている。

「現在、必要だと思うビジネススキル・マインド」(複数回答)