Q.恩人のお葬式と大事な仕事が重なったとき、どちらをとりますか?

大学時代にお世話になった恩師が亡くなったとの連絡が入った。葬式が明後日の11時から、だけど大事なプレゼンの時間とかぶってる……どうすればいいんだ。今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、もし恩人のお葬式と大事な仕事が重なったとき、どちらをとるのか想像してもらった。

Q.恩人のお葬式と大事な仕事が重なったとき、どちらをとりますか?

恩人のお葬式 61.0%
大事な仕事 39.0%

Q.その選択肢を選んだ理由を教えてください

「恩人のお葬式」に参列する

■最後のお別れはきちんと
・「いつも世話になったのであれば、一生に一度なので参加するのが礼儀……大事な仕事でもきちっと職場で調整して行けば、業務に支障は出ない」(25歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「お別れは一度しかできないので」(29歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「もう二度と会えないから、最後に送り出したい」(25歳男性/その他/その他)
・「恩人の人にはそのときしか会えないしそれが最後になるから、行かなかったら絶対後悔すると思う」(34歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「最後まで礼を尽くしたい」(31歳女性/学校・教育関連/営業職)
・「葬式で、その人との決別をしっかりするため」(26歳女性/金融・証券/営業職)

■調整すればいい
・「仕事はどうにでもなるから」(23歳女性/食品・飲料/技術職)
・「仕事はいくらでも代わりはいるけど、恩人の葬式に代わりにいける人はいないから」(27歳男性/金融・証券/専門職)
・「仕事は他人に頼むことができる」(22歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「大事な仕事でも1日くらいはなんとかなるから」(34歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「仕事はまだ挽回する機会があるが、お葬式は一回しかないから」(23歳女性/金融・証券/営業職)

■会社も理解がある
・「お葬式は長くても半日もかからないと思うので、恩人のお葬式には出席したい……仕事はその前後に何とか時間を作るようにする」(30歳女性/通信/事務系専門職)
・「会社もそこに関しては理解をしてくれるから」(31歳男性/小売店/事務系専門職)
・「そういうのを大切にする風土がある会社だから休みを取っても問題ないから」(28歳女性/自動車関連/技術職)
・「お葬式なら誰もが許してくれそう」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「葬儀に出られない会社に恩はない」(24歳女性/不動産/事務系専門職)

■大事なのは人とのつながり!
・「仕事より情を取る」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「やはり縁は大事で感謝しなければいけない」(26歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「その人への感謝をこめて、仕事と人の命を天秤にはできない」(35歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「人とのつながりは大事なので」(25歳女性/その他/営業職)
・「人の付き合いは会社より長続き」(51歳男性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「程度問題ですが、お葬式を取ります……恩人を送れないなら何のための人生かと思います」(45歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

■仕事は二の次
・「仕事をしてられない」(26歳女性/情報・IT/営業職)
・「仕事は単に仕事(お金の為)、人としての道はそこには無いから」(48歳男性/情報・IT/技術職)
・「仕事に重点を置いていないから」(24歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「葬式を失礼してまでも大事な仕事というのがない」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「生きるために仕事しているだけ」(30歳男性/電機/技術職)
・「仕事は嫌いなので」(27歳女性/小売店/営業職)
・「当たり前です、仕事なんか正直どうでもいいです」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)

「大事な仕事」をとる

■仕事の方が大事
・「仕事には責任感を持ちたいのでお葬式は諦めます」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「仕事の方がリカバリーできないから」(32歳男性/金融・証券/事務系専門職)
・「仕事は個人のものではないから」(25歳女性/医薬品・化粧品/技術職)
・「仕事を片付けないと他の人に迷惑になるから」(36歳男性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「自分がいなければ大きな穴になってしまうし、そういう場合は仕事優先でも許されると思う」(33歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「自分の代わりがいない」(47歳男性/建設・土木/技術職)

■会社的に休めない
・「まだ新人のため、身内の不幸でないと仕事は休めないから」(22歳女性/金融・証券/営業職)
・「家族の葬式ならば葬式を選ぶが、恩人となると少し厳しいと感じるため」(22歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「簡単に休めないから」(39歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「上司が親の葬式でも仕事に来る人なので休ませてもらえなさそう」(25歳女性/商社・卸/技術職)
・「有休がないから」(23歳女性/運輸・倉庫/経営・コンサルタント系)

■故人の意志を汲んで
・「恩人が仕事を休んでまできてほしくないというタイプだから」(36歳女性/その他/事務系専門職)
・「がんばっている姿を見せたい」(28歳男性/自動車関連/技術職)
・「きっと恩人はそれを望む」(23歳女性/生保・損保/営業職)
・「恩人の方が導いてくださった仕事に就いているから、後日墓前に報告しに行きます」(28歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「目の前の事に取り組む事で、その人の供養にもなるはず」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)

■葬式に出なくても……
・「まずは仕事優先、なぜなら葬式は通夜や49日前なら対応できると思うから」(58歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「葬式後に線香をあげれば十分だと思う」(25歳女性/機械・精密機器/その他)
・「お葬式は電報と、あとで線香で対応」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「葬式に出られなくても自宅の仏壇やお墓参りができる」(31歳女性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「手紙などで恩人の追悼文などを送ることができると考えているから、大事な仕事に集中していきたいと考えている」(27歳男性/医療・福祉/その他)
・「葬式に行かなくても弔意を表すことはできるから」(31歳女性/医薬品・化粧品/営業職)

■今が大事
・「死んだ人は逃げない、後で個人的にお線香を上げさせてもらうことにする」(44歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「死んでいるより生きてるほうを優先」(43歳男性/その他/その他)
・「恩人はすでになくなっているので,気兼ねしなくてもよい……ただし、遺族に対しては可能な範囲で礼は尽くす」(56歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「今後の人生に影響するのは仕事だから」(28歳女性/情報・IT/経営・コンサルタント系)
・「今を生きねばならない」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

■総評
恩人のお葬式と大事な仕事が重なったとき、果たしてどちらを優先するか……。この究極の選択に対して、「恩人のお葬式」に参列すると答えた人が61%と、「大事な仕事」をとると答えた39%の人を上回った。

恩人のお葬式に参列したいという人は、その理由として、「人として当たり前」「最後の別れはきちんとしたい」と考えているようだった。「一度しかない」「二度と会えない」「行かなかったら絶対後悔すると思う」と、お葬式を重要視していた。仕事は「どうにでもなる」「代わりはなんとかなる」と調整可能であるけれど、お葬式は「ズラすことができない」「他の人に頼めない」という意見も多かった。親族でなくても、お葬式なら会社も理解してくれる、他の人も分かってくれる、という声も。義理人情や人とのつながり、恩を大事にしなくて「何のための人生か」という意見まであった。節目としてのお葬式、やはりどうにか都合をつけて参列したいと考える人の方が多いようだ。

中には「仕事なんて大して重要じゃない」「金のためにしか働いてない」「正直どうでもいい」と、迷わず恩人のお葬式を選ぶ、という意見もあった。すごく潔い……。

約4割の仕事を選んだ人たちは、「仕事を休むと他の人に迷惑がかかる」「自分の代わりがいない」「仕事には責任をもちたい」と仕事を中心に考えるタイプが多いようだった。新人なので仕事を休めない、上司が良い顔をしない、有休が取れない、など、外的な要因もあるようだ。また「がんばって仕事をすることを恩人も望んでいるはず」と考えて泣く泣く仕事に励む、というけなげな声もあった。お葬式には出席できないが、「お通夜に出る」「後日、線香を上げにいく」「墓参りに行く」「電報を打つ」など、別の形で弔意を表す、という現実的な考えの人も多かった。

仕事に対する考え方が大きく反映された今回のアンケート結果。あなたはもし恩人のお葬式と大事な仕事が重なったらどちらをとるか……考えてみてほしい。

調査時期: 2014年7月11日~7月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性228名 女性272名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート