"返事がない"というのはたくさんの被害妄想や心配を生み出し、人を良くない方向へと導いてしまいます。最近では無料通話アプリ『LINE』における"既読スルー"で悩む人が急増しているようです。

特に気になる女の子とのやり取りの最中、自分が送ったメッセージに"既読"の表示がされているにも関わらずになかなか返事がこないと自分の送った内容に悪い部分があったかな。気に障ってしまったかな。怒らせてしまったかな。もしかしたら嫌われたかも……と返事を"待つ"ことが不安感を大きくしてしまいます。そして、そんな不安になっている自分が情けなく思えてしまう負のループに迷い込んでしまいます。あ、LINEする人すらいませんけど、吉本ユータヌキです。

現代の若者にとって非情に深刻な問題でもあるそうですが、今みたいに"既読"と表示されないだけで"待つ"ということは昔から多くの人々が悩まされてきた問題です。時代をさかのぼってみると、SNSでのコメントに対する返事を待つ、メールの返事を待つ、折り返しの電話を待つ、お手紙の返事を待つ、ホトトギスが鳴くのを待つ。

そう、歴史に名を残したあの戦国武将たちは"待つ"という悩みの中にも戦略を生み出し天下統一を成し遂げてきました。そこで今回は戦国武将に習う"既読スルー"対処法をご紹介したいと思います。

■徳川家康

鳴らぬなら 鳴るまで待とう ホトトギス

好きな子からなかなか返事が返ってこなくても、じっと我慢して待ちましょう。恐らくご飯を食べているのでしょう。お風呂に入っているのでしょう。SNSに投稿しているのを知ってしまってもヘコむ必要はありません。いつかきっと通知音は鳴るはずです。チャンスが舞い降りてくるはずなのでその時を待ちましょう。そうして家康は天下を取ったのですから。

■豊臣秀吉

鳴らぬなら 鳴らせてみせよう ホトトギス

好きな子からなかなか返事が来ない時、ついつい返事を催促してしまいがちですが男たるもの決して焦ってはいけません。イケてる男子は催促するのではなくうまく返事を引き出すのです。『大丈夫? なにかあった?』と心配して紳士的な一面を見せ、メッセージを返したくなるように仕掛けるのがポイント。

恋愛は戦略が大事ですので、秀吉に見習い広い視野と信頼から返事をもぎ取りましょう。そして、二人だけの天守閣を築きましょう。

■織田信長

鳴らぬなら 殺してしまえ ホトトギス

好きな子だろうとなんだろうと鳴らないならばブロックして息の根を止めてしまいましょう。攻撃的な信長らしい問答無用の方法ですね。炎上なんて恐れずにとにかく相手を仕留めることが先決です。

幾度となく戦に勝ってきた信長は常に新しい戦略を練り、当時最先端の“鉄砲”という遠距離からの攻撃手段を取り入れます。そんな信長がLINEをしていたらこんな奇襲攻撃を仕掛けていたでしょう。

■スタンプ連打奇襲攻撃

相手の携帯の通知が止まらないぐらいに。他の操作ができなくなるぐらいにスタンプを永久投下してやりましょう。気になる女の子もメッセージを返さざるを得ません。こうして信長は天下を取ったのですから。

天下を掴んだ戦国武将たちも『LINE』をしていたら、恐らくこんな風に自分なりの対処法と戦略を練ったはず。"待つ"ことで悩むのは誰にでもあることですので、そんな悩みにまた悩まされて負のサイクルに迷い込み落ち込む必要はありません。じっと待つのも、返事を引き出すのも、一刀両断するのも戦略です。男ならば自分なりの武将スタイルであの子の天下を掴んでみてください。

え、なんの参考にもならない?……えーっと、それは…あのー…すいませんが、この記事を"既読スルー"してください。

<著者プロフィール>
吉本ユータヌキ
唐揚げと長澤まさみをこよなく愛す1986年製のたぬき型人間。ブログ『さっきもUたやん』を中心に文章を書いたり、イラストを描いたり、背中を掻いたり。フリーカイターです。重度の虚言癖と盛り癖をわずらっていますので優しく見守ってあげてください。Twitterでは日常が垣間見え過ぎています→@gonnakill_uta