1995年に公開されたバイオレンス・アクション映画『GONIN』の続編が『GONIN サーガ』として2015年に公開されることが決定し、俳優の東出昌大が主演を務めることが17日、明らかになった。
前作の舞台はバブル経済が崩壊した1995年。指定暴力団五誠会系大越組を襲撃し、現金を強奪した5人組とヒットマンの京谷(ビートたけし)と一馬(木村一八)、刑事崩れの氷頭(根津甚八)と三屋(本木雅弘)らの死闘を描いた物語。ヒットマンは5人組を一人、また一人と射殺する一方、氷頭と三屋は大越組を襲撃し、大越(永島敏行)と久松(鶴見辰吾)ら組員全員と一馬を殲滅する。そして、氷頭は京谷の凶弾に倒れ、三屋も追ってきた京谷と相撃ちで命を落とす。
メガホンをとるのは、前作に続いて石井隆監督。続編では19年後の2014年が舞台となり、男たちが遺した家族による血と宿命の争いが巻き起こる。五誠会で3代目・誠司(安藤政信)が力をつける中、久松の息子・勇人(東出昌大)、大越の息子・大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われる麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を追うルポライター・森澤(柄本佑)ら五誠会に恨みを持つ4人が出会い、新たな物語が幕を開ける。
東出が演じる勇人は、父が19年前の事件後に五誠会から破門をされたことで、ヤクザの父には似ることなく優しい心音の青年に育つが、ある事件がきっかけで五誠会への復讐を誓う。東出は「多くの方から想いの込められた襷(たすき)を受け取りました」と前作から受け継いだ重みを表現し、「この襷は諸先輩方の意地や覚悟、情熱の上に紡がれてきた襷です。持てる全てを出し切り挑みます。冷静に、丁寧に、時に猛々しく、クランクアップまで突き進みたいと思います」と意気込んでいる。
本作は6月1日に横浜でクランクインし、6月末にクランクアップ予定。"GONIN"最後の一人は明かされていないが、制作サイドによると「ファンがあっと驚くキャスティング」を予定しているという。