ワキの臭いをはじめ、体の臭いや汗のケアといえば、やはり頼りになるのが制汗剤。かつてはスプレータイプが主流だったが、最近は各社が新たなアイテムを市場に投入している。近年の制汗剤のトレンドはどうなっているのだろうか。
スプレータイプの制汗剤は年々減少
制汗剤といえば、スプレータイプの製品を思い浮かべる人も多いだろう。花王はスプレータイプの「8×4」シリーズを展開。現在、「8×4」を冠した製品は約30あり、スプレータイプ以外の製品も販売されている。「Ban」シリーズを展開しているライオンは2月、「Ban デオドラントパウダースプレー」に新たなラインナップを加えた。ナノイオン消臭で防臭効果が長続きするという。
ただ、近年の制汗剤で目立つようになってきたのが、ワキなどに直接塗布する「直塗り」タイプの製品だ。直塗りタイプの製品「デオナチュレ」ブランドを展開する、シービックのマーケティング部の西村裕美子マーケティングマネージャーによると、かつての制汗剤市場はスプレータイプが6~7割を占めていたが、今は4割前後と年々縮小傾向にあるという。その一方で、「直塗り製品の市場は5年前に比べて、150%増となっています」(西村さん)。
「直塗り」製品の魅力とは
デオナチュレブランドには「ストーン」「スティック」「クリーム」「パウダー」の4種類がある。同じくマーケティング部に所属する佐々木栄美シニアブランドマネージャーが、直塗りタイプの製品の魅力を説明してくれた。
「直塗り製品は朝に汗をかく前に直接塗布することで、できるだけ臭わないように、汗腺のもとから汗を抑えて予防するもので、効果が高いです。弊社の『デオナチュレシリーズ』は、すべて天然成分アルム石(ミョウバン)を原料としており、その高い消臭効果が支持されております。真剣に臭いケアをしたい人向けの『大人の制汗剤』として、特に男性用の売れゆきがすごいです」(佐々木さん)。
これから夏本番。どうしても汗をかく機会が多くなり、臭いも必然的にきつくなってしまう時期だ。そんなときはこれら制汗剤の助けを借りて、サラサラ快適な夏を過ごすことを目指してみてはいかがだろうか。