国民生活センターは5日、求人サイトにてメールマガジン(以下、メルマガ)の原稿を作成する内職に応募した人に対し、さまざまな理由で費用を請求する事例が急増しているとして、消費者に注意を呼びかけた。
同センターによると、メルマガの原稿を作成する内職の求人サイトを入り口に、ホームページ作成やサーバー拡張を勧誘し、次々と代金を請求する手口に関する相談件数が年々増えているという。PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた相談件数は、2009年度の7件から2013年度には約60倍の424件に増加。被害者は20歳代から40歳代の女性が多く、2013年度の平均契約購入金額は約89万円で、中には100万円以上借金して支払った人もいた。
主な事例では、「メルマガ作成の仕事に申し込んだところ、『あなたの文章はレベルが高いので歩合制の仕事をしないか』と勧められた。『もうからなければ返金する』と言われ、ホームページ作成等の費用を、業者の指示どおり消費者金融で借金するなどして支払ったが、全くもうからない」といったものや、契約を断ろうとすると業者に脅されて支払った事例もあった。
消費者へのアドバイスとして、安易な内職の申し込みはしないこと、高額な初期費用のかかる内職契約は極力避け、勧誘されても断ること、業者の甘い言葉を信用しないこと、などを挙げている。