生活者の意識・実態に関する調査を実施しているトレンド総研は、20~50代の女性を対象にしたダイエットに関する意識・実態調査を行った。
調査は3月31日~4月2日、全国の20~50代の女性500人を対象に実施。このうち86%が「夏は他の季節よりも体型が気になる」と回答。さらに、77%が「夏に向けて、ダイエットや体型改善をしたいと思う」と答えた。
一方、具体的なダイエットの方法として、全体の93%と大多数を占める女性が「ダイエットや体型改善において、食事に気をつけることは重要」とし、ダイエットにおける女性たちの共通認識として“食事”を重要視していることがわかった。また、中でも積極的に摂取したい食材として、「豆腐」(52%)、「きのこ」(44%)、「納豆」(43%)、「海藻」(40%)などを大きく上回り、「野菜」が90%と最も支持を集めた。
さらに、複数回答による「好きな野菜」のトップは「トマト」(70%)。次いで「たまねぎ」(60%)、「なす」(58%)、「キャベツ」(56%)、「だいこん」(55%)の順となった。また、好きな野菜のトップとなったトマトについて84%が「ダイエットによいイメージがある」と回答した。
管理栄養士・健康運動指導士として、主婦向けのテレビ番組などで活躍している浅野まみこ氏によると、「トマトの天然赤色色素であるリコピンには、強い抗酸化作用があり、コレステロールの酸化を抑制し、活性酸素消去に働きかけます。ダイエット中に積極的にトマトを摂取することは、肌の状態を保つ上でも有効。また、トマトに含まれる脂肪酸の一種である13-oxo-ODAは脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化させる成分。トマトには食物繊維も含まれ、便秘を解消する働きがあると同時に、水溶性食物繊維は、小腸において、コレステロールや脂質などの吸収を抑える働きもある」と、トマトのダイエット効果に太鼓判。
このようにダイエットの救世主的野菜としても女性の人気・実力ともに高いトマトだが、昨今の流行は“かけトマ”。角切りにしたトマトをおかずにかけるだけで、メニューのアレンジが利き、栄養価も高いことから主婦たちの間で重宝されている。最近では小さくカットされたトマトがそのままパッキングされ、調味料として市販もされている。浅野氏によると「トマトの健康効果は、食べてすぐに変化があるものではないため、継続して取り入れることが重要。かけトマであれば、継続してトマトを摂取するにも手軽で適している」と話している。