その航空会社ならではのサービスは、エコノミークラスからでも体験できるもの。そこで今回、45カ国・地域と280空港に乗り入れ、51路線の国際線(2014年4月1日現在)を展開するJALに注目し、そのエコノミークラスの特長をまとめてみた。
グッドデザイン賞にも選ばれたシート
JALは777と767の一部路線において、2013年度グッドデザイン賞を獲得したシート「JAL SKY WIDER」をエコノミークラスに導入している。座席数を削減し、座席の前後幅を31インチから34インチに拡大させた。また、シート幅も18.5インチに拡大し、足元は同社現行座席比で最大約10cmゆとりをもたせている。
機内食のために考案されたコラボメニュー
JALの機内食の特長として、様々な企業とのコラボレーションが挙げられる。成田・名古屋・関空発のハワイ路線では、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」のシェフが機内食のために考案した「俺の機内食 for Resort」を展開。また、羽田便のホノルル到着前には、 ハワイ生まれのハンバーガーショップ「クア・アイナ」の朝食「クア・アイナ for Resort」を提供しており、メゾンカイザー特製のバンズを機内食限定で使用している。
ほかに、「モスフードサービス」とコラボした「AIR モスバーガー」もある。過去には「テリヤキバーガー」「ライスバーガー」「テリヤキたまごバーガー」があり、現在は第4弾の「AIR モスバーガー モス野菜」を提供中。成田発はニューヨーク/ボストン/シカゴ/ロサンゼルス/サンディエゴ/パリ/フランクフルト/ヘルシンキ路線で、羽田発はロンドン/パリ路線で提供している。
なお、これらの機内食は5月末までのサービスであり、6月以降のメニューはまだ未定となっている。
健康面もサポート
そのほか、健康面へのサポートも展開している。例えば、乾燥している機内、とりわけスペースが限られているエコノミークラスでは、深部静脈血栓症という疾患が懸念されると言われている。予防には着席中でも足の運動を積極的に行うことが大切になるが、JALはエコノミークラスの人も使える青竹踏みなどを用意しているので、必要な人は客室乗務員に声をかけてみよう。また、鎮痛剤や乗り物酔い止め、鼻炎用スプレー、体温計などの医薬品も、機内には常備されている。
さらに、路線によっては歯ブラシや耳栓、アイマスクのアメニティーを用意しており、特にハワイ行きの路線ではリゾート気分を盛り上げるカラフルなスリッパも配られる。エコノミークラスだけのおもてなしを、ぜひ堪能していただきたい。
※記事中の情報は2014年5月のもの