ゼネラルモーターズ(GM)は燃料電池電気自動車の実証実験において、水素を動力源とした公道走行で累積300万マイル(480万km)を達成したと発表した。個別の車両の中には、12万マイル(19万3,121km)以上の走行を達成したものもあるという。
燃料電池電気自動車「シボレー エクイノックス」は、2007年から北米で「プロジェクト・ドライブウェイ」という実証実験を119台で行っており、5,000人以上のドライバーが燃料電池技術の機能性と運転性に関するフィードバックを提供している。480万キロに及ぶ実証試験では、動力を供給するために水素を使用することで、ガソリンの消費量を15万7,894ガロン(59万7,694リットル)抑えたことになる。
GMは燃料電池について積極的に開発を続けている。昨年は2つの燃料電池関連のコラボレーションを発表。2013年7月には、ホンダと2020年頃の実用化に向け、次世代の燃料電池システムと水素貯蔵システムを共同で開発する長期的な提携契約を締結している。GMとホンダは長期的な実行可能性や燃料電池自動車が一般消費者に受け入れられるのに重要な燃料補給インフラを進展させるため、ステークホルダーとともに取り組んでいる。
また、ミシガン州ポンティアックにあるGMパワートレーン・ワールド本部に、新たに最先端の燃料電池研究開発所を開設。U.S.アーミー・タンク・オートモーティブ研究開発&技術センターと、自動車燃料電池技術試験のための協力関係の拡大についても共同で発表を行った。GMは「クリーン・エネルギー特許成長指数」において、2013年に認定された燃料電池に関する特許数で1位にランクされており、2002年以降に認定された燃料電池に関する特許において、すべての企業をリードし続けているという。