楽天リサーチは5月1日、「におい」に関する調査の結果を発表した。調査対象は10代から60代の男女計1200人。「香りの利用」などについて、4月18日~4月20日の間インターネット調査を行った。
香水やアロマオイル、デオドラント製品、洗濯洗剤(香りつき)などの利用状況を聞いたところ、男性で使用率が高いのは「柔軟剤(香りつき)」(23%)、「洗濯洗剤(香りつき)」(21.3%)、「衣類用消臭スプレー」(16.5%)という結果になった。女性は上から「柔軟剤(香りつき)」(55.3%)、「洗濯洗剤(香りつき)」(37.7%)、「衣類用消臭スプレー」(29%)。同社は「自分自身のカラダに直接におい対策をほどこすより、衣類に香りをプラスや消臭を行うほうが利用率が高いようだ」とコメントしている。
また、香水やアロマオイル、におい袋などでカラダに「香りをプラス」する行為は、男性は上位が40代(20%)、20代(14%)、50代と60代(各13%)、の順で、女性は20代(33%)、10代と30代(各27%)、40代と50代(22%)だった。
「香水・アロマオイル・におい袋」の利用理由として、男性では「身だしなみのひとつだから」(45.8%)が最も高く、次いで「体臭を予防したり、軽減するため」(41.7%)、「他人から臭いと思われたくないから」(35.4%)だった。女性の理由は「香りに癒されるから」(68.3%)が最も高い回答となり、次いで「身だしなみのひとつだから」(37%)、「香りは自己主張のひとつだから」(32.8%という結果に。
「香水など香りを身にまとう行為は、女性は自身の内側に向けた意識が強く、男性は女性とは反対に他人に対してむけた意識の表れといえるのかもしれない」(同社)
利用理由を年代別に見ると、男性では40代以上で「体臭を予防したり、軽減するため」の回答が増える。一方女性では、どの年代においても7割以上の人が「香りに癒されるから」と回答し、「年代による差があまりなかった」という。
好きな香りの種類については、男女ともに「せっけんやシャンプーの香り」(男性37.8%・女性53%)がもっとも多かった。2位も同じく「かんきつ系の香り(レモンなど)」(男性46.5%・女性60%)だが、3位は男性が、「フルーツ系の香り(アップルなど)」(25.3%)、女性が「フラワー系の香り(ローズなど)」(44.8%)と回答した。
また、においによって周囲に不快感を与えることを指す「スメルハラスメント」の認知を聞いたところ、知っていると回答したのは37.6%と、4割弱にとどまった。