JR四国は4月30日、予讃線に新たに導入する観光列車「伊予灘ものがたり」の運転日、車内で提供する食事などの詳細を発表した。運転開始日は7月26日。今年度は土休日を中心に1日4便、76日間運行するほか、所定の運転日以外で貸切運転も実施するとのこと。

「伊予灘ものがたり」1号車(画像左)・2号車(同右)車内イメージ

同列車は全車指定席のため、乗車券の他に普通列車用グリーン券が必要。乗車日の1カ月前の10時から、みどりの窓口とおもな旅行会社にて発売する。運賃と指定券を合わせた料金は、松山~伊予大洲間が1,930円、松山~八幡浜間は2,260円。

車内は、クラシックな褐色の木肌に洋風のソファー、和風建築の障子をイメージした窓のデザインを組み合わせるなど、和と洋を調和させた懐古調のデザインに。茜色の車両(1号車)は、「茜の章」と銘打って和座椅子の畳席を設けるなど、より「和」のテイストが感じられる車両とする。黄金色の車両(2号車)は、「黄金(こがね)の章」として、バースタイルのダイニングカウンターを持つモダンスタイルのインテリアとした。

1号車・2号車とも、伊予灘の絶景を望む海向き展望シート7席、4人用ボックス8席、2名用対面シート10席の計25席を設置する。

1便から3便の各列車内では、沿線のレストランなどとの提携による食事を事前予約制で提供。1便では野菜をふんだんに使用したモーニングセット(2,500円)、2便では地元の旬の食材にこだわったランチ(4,500円)、3便では瀬戸内産の山海の幸をふんだんに使用したフランス料理松花堂弁当(4,500円)が味わえる。最終便となる4便では、事前予約制の食事に代わり、飲み物やオードブルなどの車内販売を行う。各列車には女性アテンダントが乗務し、観光案内や車内販売などを行うとのこと。