メルセデス・ベンツ日本はこのほど、スポーツコンパクト「Aクラス」のハイパフォーマンスモデル「A 250 SPORT」に、可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」を搭載した「A 250 SPORT 4MATIC」を追加して発売した。
同モデルは、AMGが開発の初期段階から携ったハイパフォーマンスモデルとなっており、最高出力211PSの2.0リットル直列4気筒直噴ターボエンジン、AMGが特別に開発したフロントアクスルとサスペンションを搭載する。トランスミッション、ESP、ステアリングなどにもSPORT専用チューニングが施されている。
なお、「SPORT」は「シュポルト」と読み、スポーティでダイナミックなモデルに与えられる名称として、ドイツ語読みをそのまま名づけたという。
可変トルク配分型の4輪駆動システム「4MATIC」は、あらゆる路面状況でつねに最適なトラクションを発揮し、高い操縦性と走行性能を実現する。このシステムは前輪駆動車のために設計されており、電動油圧制御式のマルチディスククラッチによって、前後トルク配分を100:0~50:50の間で連続的に変化させられる。7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」のシフトプログラムにも連動し、トルク配分を変化させる高度なコントロールも取り入れている。
装備面では、運転席・助手席にシートヒーターと電動ランバーサポートを備えたメモリー付きパワーシートをはじめ、インテリジェントライトシステム、リアビューカメラなどを標準装備し、機能性と快適性を向上させた。
同モデルの価格は457万7,000円と低く抑えられている。また、衝突が避けられない場合に自動緊急ブレーキを作動させる「CPAプラス」や、車間距離を適切に維持するとともに先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」などの安全運転支援システムを、「レーダーセーフティパッケージ」としてオプション設定している。