ビースタイルはこのほど、現在国会で審議中の「改正派遣法案」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査は働く意欲のある主婦を中心とした男女を対象として3月7日~31日にインターネット上で実施。480名(既婚女性396名、未婚女性41名、既婚経験あり独身女性43名、男性10名)から回答を得た。

現在検討中の派遣法改正について「まったく知らない」人が42.1%

現在派遣法改正を検討していることを「全く知らない」42.1%

現在、労働者派遣法の再改正を検討していることを知っていた人は半数以上だったが、内容までよく知っていると答えた人は約1割に止まった。また、平成24年(2012年)の派遣法改正内容については、「十分把握している」「ある程度は把握している」人は、合わせて46.7%と半数に届かなかった。

「場合によっては3年を越えても派遣で働きたい」が63.3%

3年を越えて派遣で働くつもりがない人は15.8%

現在検討中の改正案では、全ての職種で一律、派遣で働くことのできる期間が3年までとなる方向。今までは政令26業務であれば制限なく派遣で働くことができたが、改正実施後は3年を超えても働き続けたい場合、無期限の直接雇用への転換などの雇用安定措置をとることが盛り込まれている。

「派遣の働き方にメリットを感じている」人が多い

「3年を越えて派遣で働きたいか」を聞いたところ、「場合によっては3年を超えても派遣で働きたいと思う」が66.3%だったのに対し、「3年を超えて働くつもりはない」は15.8%となった。「その理由」としては、「派遣の働き方にメリットを感じているから」がもっとも多く、以下「できれば正社員になりたいから」「正社員になるとサービス残業や会社からの束縛が煩わしいから」が続いた。

2012年に原則禁止となった「日雇い派遣原則禁止」は「見直すべき」が4割

日雇い派遣の原則禁止は「見直してほしい」が約4割

また、2012年に原則禁止となった「日雇い派遣(30日以内の短期派遣)」については、「解禁してほしいので見直すべき」が40.6%、「わからない」が42.5%、「禁止のままでよい」が16.9%だった。