日研総業は14日、元サッカー日本代表 中田英寿氏が立ち上げた日本文化再発見プロジェクト「ReVALUE NIPPON」との共同プロジェクト「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」を始動、発表会を行った。これは同社が中田氏の取組に共感して実現したもの。

元サッカー日本代表 中田英寿氏

中田氏がブラジルでプロデュースするカフェのスタッフを募集

同プロジェクトはモノづくりによって日本の若者の働きを豊かにしていくことを目的に発足した。「手に職」をキーワードに、日本の伝統工芸とモノづくりの親和性にフォーカスを当てたCMを展開する。

また、中田氏が2014年6月にブラジルでプロデュースするカフェ「nakata net Cafe 2014」で実際に働くスタッフを募集する。同カフェは2002年日韓ワールドカップ時に「海外のサポーターをきちんともてなしたい」と期間限定でオープン、その後も活動を続け、4回目となった今回は初の海外出店となる。

「世界に誇れるものをもっともっと発信したい」

中田氏は引退後日本の47都道府県を巡っており現在46県目、残すは北海道のみとなっている。全国を巡る中で伝統工芸など日本の文化に触れてきた中田氏が見つけた「酒」を日本酒Barとしてカフェ内で展開、ブラジルに集まる世界中の人たちに発信するとともに、「食」「器」など日本の文化にこだわったもてなしを行う。また、内装にも組子細工を使用する予定だという。

「鍛金」人間国宝 奥山峰石さんの作品も登場。右は中田氏が挑戦したもの

今回の合同プロジェクトについて中田氏は、「日本人の気質は細かく厳しく、だからこそすばらしい製品がつくられるのだと思います。やはり日本人は少し恥ずかしがり屋の部分もあり、自分のものを良いと言って伝えていくことがなかなか下手だし、プレゼンには課題があるのではないかと思います。その分、製品に関しては本当に素晴らしいものをつくっていると思うし、その部分をつなげることができたらと思います」と語り、「世界に誇れるものをもっともっと発信したい」と意欲を見せた。

実際に募集するのは「カフェのオープン準備、イベントスタッフ(6月1日~6月15日)」「カフェ接客スタッフ(6月8日~6月22日)」の2職種。勤務地はブラジル・サンパウロ市内で、宿泊費や渡航費などは日研総業が負担する。日給は12,000円、学生は応募不可。4月14日~4月30日の募集期間中にキャンペーンサイトより応募できる。