ジャパンネット銀行はこのほど、ネットショッピング利用経験者を対象に実施したショッピングの支払いに関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、デビットカードの認知度は低いものの、利便性については高い評価を受けたことがわかった。
同調査は、2014年2月28日~3月3日の期間にインターネット上で行われ、18歳~69歳の男女600人(クレジットカード保有者300人、未保有者300人)から有効回答を得た。
デビットカードの認知度を調べたところ、「サービス内容・利点まで理解している」人は「Visaデビット」で13.0%、「J-Debit」で8.7%と、いずれも1割前後にとどまった。また、クレジットカード保有・未保有によって大きな差は見られなかった。
しかし、デビットカードのひとつであるVisaデビットの特徴については、「ATMで現金を引き出す手間や、ATM手数料がかからない」では75.5%、「銀行口座があれば審査不要で利用できる」では68.7%、「預金残高範囲での利用のため、使い過ぎの心配がない」では67.5%が便利だと回答。認知度は低いものの、サービスの特徴について説明を受けると多くの人が利便性を感じることが判明した。
一方、クレジットカード保有者に店頭での支払方法について聞くと、購入金額が5,000円を超える場合にクレジットカードを利用する傾向が高く、5,000円未満では他の支払方法を選んでいた。
クレジットカードの利点を尋ねたところ、「とても便利だと感じる」との回答が最も多かったのは「ポイント・マイレージがたまる」で52.3%。以下、「公共料金の支払いができる」が42.7%、「現金の持ち歩きが不要」が40.3%と続いた。
クレジットカードの不満点・不安点については、「年会費がかかる」が44.0%でトップ。次いで、「カード情報漏洩などセキュリティの問題」が28.7%、「お店によって使えないところがある」が20.3%となった。
クレジットカード未保有者にクレジットカードを持たない理由を質問すると、「使いすぎる心配があるから」が42.3%で最も多く、以下、「カード情報漏洩などセキュリティの問題が心配だから」が29.7%、「カード審査が不安だから」が26.3%と続いた。
今回の調査では、金額や利用シーンで支払方法に違いがあることがわかった。決済手段が多様化した現在において、クレジットカードと現金の良さを兼ね備えたデビットカードは、今後の認知度が向上することで利用者も拡大していくと予想される。