大学、専門学校などで学んだ内容で、仕事に役立っていること

学生時代はよく学びつつよく遊び、様々な経験をしたという人は多いのではないでしょうか。学生時代に学んだこと、あるいは体験したことで、仕事に役立っていることはたくさんあるような気がするのですが、どうでしょうか。そこで、マイナビニュース会員500名に、学生時代に学んだこことで仕事に役立ったことをきいてみました。

Q.大学、専門学校などで学んだ内容で、仕事に役立っていることを教えてください

文系
■法律や簿記の知識、言語系知識など
・「大学時代の労働法の知識は今も役立ってる」(30歳男性/商社・卸/営業職)
・「法律や簿記を学んだことは基礎知識として役立っている」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「外国語を専門に勉強していたので、たまに通訳的なものをさせられる」(文系/32歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)
・「学生時代は日本史専攻で学芸員資格も取得した…今は文系の博物館で働いており、学んだ知識はもちろん、日本史研究者との人脈も使いながら仕事をしている」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/その他)

■考え方が役立っている
・「経済学部だったので仮説を立てて物事を考える癖がついており、これが様々な局面で役だったなと感ずる事がある」(34歳男性/その他/その他)
・「心理学なので、認知、心理、学習、マーケティングなどいろいろ基礎になる考え方ができる気はします…Web仕事に」(33歳女性/小売店/クリエイティブ職)

■その他
・「勉強より人間関係で学んだことは仕事に役立っていると思う」(30歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「一般教養…同僚や取り引き相手の人と話すときに、いろいろと役立っていると思うから」(31歳男性/学校・教育関連/専門職)

理系
■専門知識を生かした職種についている
・「大学院時代にしていた研究と、現在会社で製品製造に使用している方法はほぼ同じであることから、商品説明がしやすい」(33歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「ほぼすべてが役に立っているが、教員免許の取得に必要な科目は単に免許の取得という意味以上に特に役に立っている」(56歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「建築学科環境工学…照明分野に従事しているので学んだ内容がそのまま役に立つ」(30歳女性/電機/事務系専門職)

■考え方など
・「大学ではプログラムを勉強しました…実際にプログラムを作ってはいませんが、システム管理をしているので考え方などが役にはたっています」(27歳女性/情報・IT/技術職 ・「数学的な考え方は役に立っていると思う…考え方の基本になってる気がする」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「本質を見抜く力。理系で研究をしていたので」(33歳男性/情報・IT/営業職)

■その他
「ワープロのブラインドタッチ…他のつまらない講義より一番、役立っている」(40歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「直接学習した内容そのものは役に立っていないが、大学のときの学校とバイトのスケジュール管理や、期日までにレポートを仕上げるのは納期までに仕上げるなど、仕事の進め方に通じるところはある」(34歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分以外の人が見てもわかる書類作り」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「今の仕事では直接役立っていないが、私は介護職でデイサービスの職員で、仕事でデイサービスのご利用者様とお話をするので、話のネタになっています」(27歳男性/医療・福祉/介護職・事務職)

■総評

文系、理系ともに、学生時代の専攻を生かした仕事についている人にとっては、とても役に立っているようで、それが特に理系の人に顕著にあらわれていました。

文系は「役に立っていない」という回答が多かったのに対し、理系は専門知識や考え方だけでなく「ものごとを進める事務系のスキルを学べた」という意見も多かったのが印象的でした。文系の人は、もしかしたら「大学で習ったことは役に立たない」という先入観があるのかもしれません。

基本的には、勉強のみならず、学生時代に経験したことは、後々、いろいろなところで役にたっているようです。「若いときの苦労は買ってでもせよ」ということわざがありますが、まさにこういうことなのでしょう。

調査時期: 2013年2月19日~2月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性242名 女性258名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート